新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、ついに今夏の東京オリンピック・パラリンピックを2021年に1年程度延期することが決まった。
こんな未曾有な大問題をもたらした元凶は、新型コロナウイルスである。日本国内で感染者を乗せた大型クルーズ船が横浜港へ入港したのは2月3日であった。それ以来、テレビのワイドショーでは連日このことばかりをやっている。
新型だけあって、治療方法がわからないばかりか、勿論ワクチンも開発されていない。感染者を隔離して見守ることしかできないようである。感染者が増え始めた頃、対策として手洗い・うがいなどの基本的なことに加えて、3つの指針が出された。
「密閉」「密集」「密着」の「3密」を避けることである。私が住んでいる小さな町の片隅であれば、簡単に3密を避ける生き方はできるが、大都会では電車での通勤時には避けることは難しい。
こんな対策を声高に言っても、日々感染者は増え続けている。そんな状況を、毎日テレビで見ているが、専門家が出て、やたら専門用語を駆使して説明するが、当初は何を言っているのか理解できなかった。
その理由は、横文字の専門用語が多いからである。昨日、河野防衛相が厚生労働省へ説明用語の見直しを要請したという。そういえば「クラスター」に始まり「パンデミック」「オーバーシュート」は、「集団感染」「世界的大流行」「爆発的増加」と言ってもらえば分かる話である。
2、3日前に小池東京都知事は、東京で大規模な感染拡大が認められた場合は「ロックダウン」もあり得るとして、都民に対し大型イベントの自粛などを改めて求めた。「ロックダウン」とは、首都を「封鎖」することである。
「封鎖」といえば、踊る大捜査線という映画の副題で「レインボーブリッジを封鎖せよ」というのがあったことを思い出す。まさに世の中、コロナ一色となっているが、この「コロナ」は「光冠」と呼ばない方が分かりやすいが、国民に説明する言葉は、日本語で表現できるものは日本語でやってほしいものである。