☆・。.・☆写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 愛犬のハートリーと共に瀬戸内の岩国から…… 茅野 友

又ね

2017年01月31日 | 生活・ニュース

 夕方、奥さんが菜園で育てた大きな大根を大事そうに抱えて、笑いながら入ってきた。「こんなのが採れたわよ」と言いながらテーブルの上にどんと置いた。水で洗ったばかりで真っ白い色をしているが、根の方が二股になっていて、大根とは言え、なんだか艶めかしい。調理をする前に写真を撮っておいた。

 この大根、短いけれど大根足がきちんと2本正面を向いているが、昨年収穫したものには、片方の足がもう一方の足に絡んでいるものがあり大笑いしたことがあった。大根1本で笑いを取るなんて、そこいらの大根役者よりは芸が上のようである。

 興味をもって少し調べてみた。ダイコンの根が分岐している状態を「股根(マタネ)」と呼び、股根になっていても味が格段に落ちるわけではないが、商品にはなりにくい。股根になる原因はいくつかある。

 まずは、1.障害物がある。根が育つ方向に、土の塊や石などの硬いものがあると、股根になる。原因としてはこれが一番多い。2.肥料に当たった。根が生長している途中で、未分解の肥料に当たると肥料を避けようとして、そこで股根になる。3.水の発生源が近い。根は水分を求めて伸びていくが、畑の浅い位置に地下水があると、それ以上は根が伸びにくくなる。結果として根は太く短くなってしまうが、短いところで生長が止まった根は、割れやすくなり股根になることが多い。

 対策としては、1.よく耕して、土や堆肥の塊をなくす。「大根十耕」という言葉があるように、ダイコンを育てる時には、10回くらい耕して塊がないように丹念に耕す。2.石などの障害物を取り除く。3.肥料や堆肥が未分解の状態だと、股根になりやすいので、土作りを早めにしておく。4.地下水が浅いところに通っている場所は、畝を高くする。

 そうかそうか、原因と対策はよく分かったが、股根の大根も見た目に愛嬌があって悪くはない。その晩奥さんは、股根大根をけんちん汁にしてくれて、おいしくいただいた。人間と同様、見た目だけで良し悪しを決めつけてはいけない。おいしいものはおいしい。そうはいっても股から下は、股根だけに「又ね」と言いながらごみ袋に捨てられてしまった。

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小銭入れ カムバック!!

2017年01月30日 | 生活・ニュース

 3日前のことである。ホームセンターとドラッグストアに買い物に出かけた。それぞれの店でちょっとした買い物をして家に帰ってきた。カバンを開けた時、長年愛用していた革製の小銭入れが入っていないことに気が付いた。

 着ていたブルゾンやズボンのポケットを調べても入っていない。車の中にも落ちていない。はてさて、どこでどうしたものか。店のレジで買ったものをポリ袋に入れてもらい、お釣りを小銭入れに入れたまでは覚えている。そのままレジの台の上に置き忘れて帰って来たのかもしれない。そうであれば、店員がすぐに指摘してくれそうなものである。

 翌日になって、ホームセンターに電話をしてみたが、そのような落し物はないという。「もういいや」と思いながら、3日目を迎えた。奥さんを乗せて食料の買い出しに出かけたついでに、件のドラッグストアに入りレジの女性店員に小銭入れのことを尋ねてみた。

 別の女性店員が出てきて、小銭入れの大きさ、形、色、材質を聞かれた。「丸形の茶色の革製で、500円玉と、千円札が1枚折りたたんで入っています」と答えると、レジのそばの引き出しの中から小銭入れを取り出して笑顔で手渡してくれた。私のものであることを証明するために開けて見せ、礼を言って店を出た。

 小銭入れとはいいながら、2千円足らずを入れていたので、簡単にあきらめなくてよかった。家に帰り、また失くした時には、持ち主がわかるように名刺を二つ折りにして入れておいたが、善意の人が拾ってくれればの話ではある。

 「小銭入れ カムバック!!」の強い意が通じた出来事であったが、初詣のおみくじ「失物 必ず出てくる」は本当であった。今度この薬屋さんで、物忘れに効く薬を聞いてみたいとも思っている。
 

 
 

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雪道走行

2017年01月25日 | 旅・スポット・行事

 先日、広島県北部に大雪警報が出ていた日、雪景色を眺めるために廿日市市の吉和まで車で出かけた。片道で50kmあまりの道中であるが、30㎞走ったころから道路は車で踏み固められた雪道となる。その先はもっと積もっているはずだと判断してタイヤチェーンを取り付けるために車を止めた。

 ジャッキアップが不要なタイプのタイヤチェーンであるが、ジャッキアップした方が取り付けやすい。寒い中、防寒着で身を固め、ゴムの手袋をはめて作業を始める。1年前にやった手順を思い出しながらするが、ちょっとしたことで少し手間取る。これも雪景色の見物に出かけたときの余興のようなものだと思い、楽しみながらやっている。

 20分くらいかけてやっとチェーンの取り付けを終え、ゆっくりと走り出す。500mくらい走ったところで一旦車を止めて、チェーンの緩みを直せばもう安心。時速は50㎞を上限と決めて、雪道を何の問題もなく走ることができる。

 私の車は後輪駆動なので、タイヤチェーンは後輪に巻き、前輪はそのままで走る。走行中、大きくスリップすることはないが、そうはいってもハンドルを操作した通りに車は走ってはくれず、明らかに前輪がスリップしているのが乗っていて分かる。その感じは、小舟が風に吹かれるとスーっと水の上で横に動く、あの感覚に似て、道路の上をわずかに横に滑る。

 白一面の雪道を金属製のチェーンを巻いて走るが、雪が緩衝材となって振動もまったく伝わらず、快適なドライブである。こんな非日常を味わいたくて、年甲斐もなく毎年大雪が降る日を選んで吉和に向かって車を走らせている普段は寒がり屋の後期高齢者がいる。そのご褒美はというと、魅惑の里の「雪見露天風呂」である。

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雪見露天風呂

2017年01月22日 | 旅・スポット・行事

 新しく買ったノートパソコンと連日夜遅くまで格闘している。vistaから最新の10へ、各種ソフトを移行しようと試みるも、なかなか素直に「うん」とは言ってくれない。筆ぐるめもホームページビルダーも移行できないことが分かったところで、身体だけではなく、心の傷を癒しに出かけることにした。

 こんな時にいつも向かう先は、西の軽井沢と呼ばれる廿日市の山奥・吉和にある「魅惑の里」の中の「水神の湯」という露天風呂である。朝9時半、空を見上げると暗い灰色の雲が覆っている。この分だと山奥は雪に違いない。チェーンを積んで奥さんと二人で出発した。

 我が家から北へ向かって約60㎞を走る。30㎞走ったころから雪が降りだし、道の両側には除雪した雪が積んである。40㎞の辺りからは道路に雪が積もっていて危なくなったところで、チェーンを取り出して巻いた。ワンタッチのチェーンであるが、1年ぶりに巻くとあって少し手間取る。

 スリップ対策も万全にし、辺り一面銀世界の中をまた走り始めて20分もすると魅惑の里に到着する。駐車場を見ても我々以外たった1台の車しか止まっていない。受付に行き入浴券を買って大浴場に入った。私以外誰もいない。たった一人で雪見露天風呂を堪能する。

 湯口から流れ出る湯の音以外何一つ物音がしない。30㎝積もった雪が、すべての音を封じ込めているかのように思えた。そんな中、とき折「どさっ」と大きな音に驚くと、屋根から大きな雪の塊が落ちてくる音であった。自分の家では早風呂の私だが、雪見露天風呂となると早く出るのがもったいない。

 入浴料600円の元を取るまでと思うが、果たして何分くらいだろうなど無粋なことを考えながら十分に温まって出た。それにしても贅沢な雪見露天風呂ではある。雪が降る日はお客が少ない。そんな日を狙って毎年この「水神の湯」に出かけ露店風呂を独り占めしている。

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糟糠のvista

2017年01月20日 | パソコン

 今使っているこのパソコンは、2008年9月に買ったwindows vistaで、8年半も愛用している。ところが1年前くらいから、よる年波のせいか動きが遅くなってきて、毎日1度、メインディスクのクリーンアップとい
うものをしながら何とか使っている。

 ところが最近「2017年4月12日、Windows Vistaのサポートが終了します。マイクロソフト社から更新プログラムが供されないため、それを狙ったウイルスに感染しやすくなります。最新のセキュリティソフトを使っても防げない場合があります」という報せが入ってくるようになった。

 具体的にどんな問題が起きるかはよく分からないが、メモリーも小さく動きも悪くなってきていることだし、この際糟糠のVistaに別れを告げ、新しいパソコンに乗り換えることにした。思えばvista以降、windows 7、8と2世代が既に通り過ぎ、今やwindows 10の時代になっている。

 電器店に出向き、性能的には同じクラスのものを比べてみた。CPUはCorei7でメモリ容量は8GB、価格もほぼ同じ。あとは、色や形の好みの問題のようである。このたびは長い間付き合ってきた富士通のものから、東芝のものに乗り換えてみることにした。

 私の使い方であれば、もう少し低グレードのものでもよかったが、8年も前に買った中グレードのものと比べても、今回買ったハイグレードのものの方が価格は少し安い。パソコン価格は随分と安くなってきていることを知った。

 カラーは、どのパソコンでも白、黒、赤が基本だが、選んだ機種には特別にサテンゴールドという限定されたものがある。在庫が乏しい中から、唯一残っている1台を買うことにした。サテンとは、繻子織(しゅすおり)のことで、経糸(たていと)が多く表に出ていて、美しい光沢が出る織物のことで、パソコンのサテンゴールドは一見すると銀色っぽいゴールドである。

 パソコンの性格や性能はさることながら、最後は姿形で決めるところは、少し反省するところではあるものの、これからはこのサテンゴールドと生活を共にすることにした。この人、いやこのパソコンとお互いの性格を分かりあえるまでには色々なことがありそうだが、楽しみでもある。 

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