☆・。.・☆写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 愛犬のハートリーと共に瀬戸内の岩国から…… 茅野 友

ジャンボ ニンニク

2015年06月23日 | 食事・食べ物・飲み物

 「こんなもの、いりませんか?」、知り合いの奥さんが車から紙袋を取り出して見せてくれた。今まで見たことのない巨大なニンニクのようなものが2個入っている。「えっ、これは一体なんですか?、ニンニクのように見えるけど」「ジャンボ ニンニクというもので、主人が農園仲間と作ったものです。匂いも臭みも普通のニンニクより大分少ないですよ。ニンニクと同じように調理して食べて下さい」と教えられた。

 家に帰り奥さんに見せると「こんな大きなニンニク、初めてみたわ。早速何かに使ってみよう」といいながら台所に持って行った。ジャンボニンニク、一体どんなものなのか、いつものことながらインターネットで調べてみた。

 「ネギ属の植物。無臭ニンニクと呼ばれて販売されているが、ニンニクとは別の種で、地中海沿岸原産の西洋ネギと同じ種の別変種。背が高く平らな葉は西洋ネギによく似ているが、ニンニクに似た鱗片からなる大きな鱗茎を作る。匂いはニンニクと全く同じではないが、西洋ネギよりはニンニクに近い。刺激は少なくマイルドで、スープの具・サラダなどに利用される」と書いてある

 昨日の昼、奥さんがこのジャンボニンニクを使ってアーリオ・オーリオを作ってくれた。アーリオはニンニク、オーリオはオリーブオイルのことで、これにベーコンを加えてソースを作りパスタと混ぜると出来上がる。材料と作業工程の少ないシンプルな料理なのでイタリアの家庭で頻繁に食べられる。イタリアのレストランなどのメニューに並ぶことはあまりなく、わずかな食材しかない"絶望的な"状況でも作ることができるので「絶望のパスタ」などとユーモアを込めて呼ばれることがあるという簡単な料理で食してみた。

 確かに臭いはマイルドで、ニンニク特有な強烈な臭いはしない。知らずに食べるとジャンボニンニクだとは分からないかもしれない。ランチで食べても、周りの人に不快な臭いを放って迷惑をかけることなどなさそうだ。それに名前の通りジャンボなので、何度でも料理に使うことが出来る。タマネギ感覚で食べることが出来る。蒸し焼きにするとホクホクしたジャガイモみたいな食感、味噌汁・煮つけ・カレー・蒸し焼き・ガーリックトーストなど色んな料理に使用できるという。

 ちなみに大きさは握りこぶしよりも大きく、デコボコはしているが直径は約12cmくらいある。色々な料理にしてジャンボの実力を試してみたい。それにしても桁違いの大きさのニンニクもどきではある。

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使い捨てず

2015年06月22日 | 生活・ニュース

 「何時の間にこんなに貯まったのだろうか」と思うくらい、使いきれないほどのボールペンや鉛筆、小さな文具などが入った数段の引き出しが付いた箱がある。あるものを探そうと思ってその引き出しを1段ずつ抜き出しては確認している時、少し形の珍しいプラスチック製のガスライターを見つけた。

 探し物を見つけることを中断して、このライターを握ってみた。そこいらへんで売られている100円ライターではなさそうだが、買い求めた記憶はない。どこかでもらったものにしては、店の広告のようなものは書かれていない。幼児がいたずらしないように、最近のライターは強く押さないと着火しないようになっているが、このライターは古いものだろう、軽く押すだけで着火する。

 特長といえばライター本体から5cmくらいノズルが出ていて、その先に炎が出るようになっている。このタイプのものを我が家では重宝している。コーヒーを淹れるときサイフォンを使っているが、その時アルコールランプに点火するのに、ノズルの出ているこのタイプのライターは必需品だからである。

 コーヒーを淹れる時に、よくライターがどこにあるか探すことがあるが、予備としてこれがあれば便利なので、日の目を見させることにした。手にとって、透明なケースをいろいろな角度から眺めてみて、ひとつ気になることがあった。液化ガスが残り少なくなっているが、補充するための充填口がないため、使いきったあとは捨てるしかなさそうである。

 使い捨てとはもったいない。何とかならないかと注意深く見ると、液化ガスの充填装置はちゃんと付いているが、プラスチックケースの中に収まっていて外部と通じていない。電動ドリルの先に、見合いのサイズのキリを取り付けて慎重に充填装置の真下に穴を開けた。

 その穴に手持ちのガスボンベを差し込んで押すと、じゅじゅじゅっと音を出しながらガスが入っていった。底に穴を開けただけで使い捨てられる運命にあったライターがよみがえった。出回っている100円ライターには初めから充填装置は付いていないが、部品を1個付けるだけで100円ライターの運命は大きく変わる。

 それにしてもこのライター、ガスの充填装置が付いているのに外部と通jじていないとは、使い捨てするには気が咎める使い捨てライターではある。

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ペンキで変身

2015年06月18日 | 木工・細工・DIY

 梅雨に入って2週間が経った。梅雨とは言いながら今年は梅雨の晴れ間が多い。そんな天気のいい日、近くの町に大型のショッピングモールがオープンした。初日は避け、2日目に奥さんと出かけた日の夕、久しぶりに家のデッキで焼き肉をすることにした。「開店記念バーゲンで半額だったの」とい言うのを聞きながら鉄板の上で牛肉を焼き、おいしく缶ビールを空けた。

 翌日、前夜使ったデッキのプラスチック製の丸いテーブルと4脚の椅子を明るい陽のもとで見ると、白い色だったものが経年劣化で薄汚れて変色している。夜目では気がつかなかったが、これでは侘し過ぎる。テーブルと椅子を庭に持ち出して、白い塗料で化粧塗りをすることにした。

 DIYに必要な大抵のものは買い置いてある。納戸から白の水性塗料とブラシを持ち出し、せっせと塗り始めて1時間後には、テーブルと椅子は真っ白になった。ところどころに劣化の傷があるため「新品のように」とまでは言えないまでも、見違えるようにきれいになった。

 27年前、我が家の建設時のコンセプトは「アーリーアメリカン風」であったことを思い出す。屋根と窓のサッシは黒であるが、外壁は白のラップサイディングである。今まで何度となく汚れたところはタッチアップだけでなく、広範囲の塗装までもDIYで補修して来た。デッキでも玄関ドアでも汚れたところは全て塗装で解決させてきた。

 このようにして外観は一応白で保ってきたが、今違う色で塗ってみたい塗装個所が1か所ある。木製の白い玄関ドアである。塗りたい色は、あれ、あの色。そう、アフリカの北西海岸にあるモロッコのシャウエンという街中の色、あのブリリアントな青色である。

 先日、街歩きをしている時、ある店でふと見つけた青色のパラソルを買って帰り、玄関先のアプローチにおいてみた。玄関ドアに塗ってみたい私の好きな青色に近いものである。青色といってもいろいろな種類がある。この青色、一体何という色なんだろう。それが分からなければ注文もできないが、こんな青色ペンキで玄関をモロッコ風に変える気になっている。

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蚊取りラケット

2015年06月17日 | 生活・ニュース

 今年は例年よりも早く、家の中に蚊が入って来るようになった。窓という窓には網戸を取り付けているが玄関の入口には取り付けていない。出入りするときに、人について入って来るに違いない。

 夕食を済ませて、ゆっくりとしている時、目の前をブーンと飛んでいくのは目障りになるだけでなく、油断していると気がつかない内に刺されていることはよくある。そんな時のために、昔ながらの蚊取り線香を買い置いていて、短く折って火を付けてくゆらせているが、煙は蚊を退治するばかりか人間にとっても喉や目を刺激して不快なものである。

 ホームセンターに行ってみると、最近では電気式で煙や臭いを発散させたり、スプレーで直射するものなどいろいろなものが販売されているが、そのいずれもが異臭を放つもののようで、好んで買って帰ったことはない。

 昨年の秋口のことであった。ホームセンターで買い物をしていた時、レジの近くでいいものを見つけた。「必殺電撃殺虫ラケット 安心して使える安全設計」と書いた小型のテニスラケットのようなものが置いてあった。グリップ部分のスイッチを押しながら虫に向かって軽くラケットを振るだけで、金網部分に蚊やハエが触れると、バチッという音とともに火花が散り、電撃で害虫を撃退する。殺虫剤や蚊取り線香とは違い、無煙無臭、薬を使わないので手軽で簡単。屋外でも使える。三層構造のネットになっていて、両側のネットは安全カバーで中央のネットにのみ電流が流れる構造である。

 540円で買って帰り、単3の電池を2個入れて蚊が飛んでくるのを待っていると、蚊が何の警戒心もなく飛んできた。「今だっ!」。ラケットを手に持ち、グリップ部分についているスイッチを親指で押しながら、飛んでいる蚊に向かって軽く振った時、「バチッ!」と大きな音がして、蚊を電殺することが出来た。
 
 その優れものは、昨年孫が遊びに来たとき持って帰った。今年も蚊の季節の到来で早速同じものを買い求めた。毎夜、世界の錦織よろしく、鋭い眼差しで小さなラケットを構え、蚊の襲来を待ちかまえているのだが、愛すべきターゲットの電殺実績は1週間でまだ3匹である。蚊もまた楽し、ゲーム感覚で蚊の飛来を待っている。

 

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岩国出身の画家

2015年06月12日 | エッセイ・本・映画・音楽・絵画

 梅雨に入り初めてまとまった雨が降っていた日の午後、前日、ホームセンターで33年ぶりに出会った女性・Sさんが買い物で近くまで来た帰りに立ち寄ってくれた。コーヒーを飲みながら奥さんと3人で、現役時代の懐かしい話をして過ごした。

 互いの近況や家族の話をしている時、大変興味深い話を聞くことが出来た。Sさん家族は、お姑さんと同じ敷地内で別々の棟で生活している。そのお姑さんの家には、数えきれないほどの洋画が、押し入れや箪笥の中に何の管理もされずに置いてあるという。

 一体誰が描いた絵なのかと聞くと「私の主人の祖父に当たる人が描いたもの。名は『桑重儀一』」だという。直ぐにパソコンを持ち出しインターネットで検索してみると、その名が出てきた。

 「桑重儀一 (くわしげ-ぎいち)1883-1943 大正-昭和時代前期の洋画家。
明治16年1月4日生まれ。米国のカリフォルニア大学に留学したのを経てフランスに渡る。洋画家として立ち、大正9年帝展に「書見する人」を出品し入選。以後も同展を中心に旺盛な創作活動を続け、昭和6年には帝国美術院会員に選ばれた。その一方、太平洋美術学校で教鞭を執り、後進の指導・育成にも当たった。作品は他に、「画室に立てる女」「画室の閑暇」などがある。昭和18年5月24日死去。61歳。山口県岩国市出身」と書いてある。

 また「山口県出身の画家」と書いて検索してみると、「永地秀太/桑重儀一/小林和作/河上左京/長谷川三郎/香月泰男/三浦俊輔/尾崎正章/松田正平/中本達也/宮崎進」と、リストの中に香月泰男らと並んで桑重儀一という名前が書いてある。

 私が知っている山口県出身または縁のある画家といえば香月泰男か安野光雅くらい。それぞれ長門市と津和野町に建っている美術館には行ったことがある。それにしても、私が住んでいる岩国の地から、こんなに優れた画家が出ていたとはついぞ知らなかった。

 Sさんから聞くと、描いた絵の多くは生存中に売りに出されたようだが、今でもお姑さんの家には沢山の絵が置いてある。飾ってあるものも保存している絵も、見るからに大分傷んでいるという。きっといい絵に違いない。「今のうちに何とかして、少なくとも岩国市民に見てもらえるようなことができないものか」と話すだけで終わったが、有名な画家の絵画が埋もれたままになっている。 

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