バラの季節が終わった。今年は、葉に付く虫が多かったのに消毒もしなかった為、花の数は少なく、ことのほか咲き映えが悪かった。
そのせいで庭の手入れも怠りがちとなり、小さな庭はバラ園というよりは、雑草の荒れ野と化していた。
久しぶりの来客を前に、妻に庭の草取りを命じられた。庭の管理者は妻で、力仕事は何故かひ弱な私に回ってくる。
帽子をかぶり、得意の素手でバラの木の間を這いずり回った。「あっ、痛っ」爪の間にバラの硬いとげがささり血がにじんだ。
「だから軍手をしなさいと言ったでしょ」と妻のきつい声。バラのみならず、美しい声にもとげがある。
(写真は、私の好きな色)
そのせいで庭の手入れも怠りがちとなり、小さな庭はバラ園というよりは、雑草の荒れ野と化していた。
久しぶりの来客を前に、妻に庭の草取りを命じられた。庭の管理者は妻で、力仕事は何故かひ弱な私に回ってくる。
帽子をかぶり、得意の素手でバラの木の間を這いずり回った。「あっ、痛っ」爪の間にバラの硬いとげがささり血がにじんだ。
「だから軍手をしなさいと言ったでしょ」と妻のきつい声。バラのみならず、美しい声にもとげがある。
(写真は、私の好きな色)