写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

つぼ見

2010年03月31日 | 季節・自然・植物
 確か3月24日、錦帯橋の桜の開花宣言が出たように記憶している。ちょうど1週間がたった30日の午後、久しぶりに錦帯橋に出かけてみた。
 横山側の土手の桜の木の枝が、対岸から見るとうっすらと赤みがかって見える。開花宣言が出てから、急に寒波が押し寄せてきたせいだろう、まだ2~3分咲きといったところだ。
 今日も曇り空でまだ寒い。今週末で5分咲き程度か。今年のお花見は、じっくりゆっくりとできそうだ。

岩国検定HP

2010年03月24日 | 岩国検定
 岩国検定のHPを開設いたしました。まだ構想が固まリ切っていませんが、順次情報を発信していきますので、時にお立ち寄りください。
 プロが作るような見栄えの良いHPは作れませんが、内容はしっかりと掲載しようと思っています。
 平成22年の検定試験は、11月の末に実施する予定です。試験実施要領の詳細は7月末までに決定し、8月初めには公表致します。
 テキストブックは用意していませんが、観光パンフレットや、記載しています参考図書やインターネットなどをひも解いていただき、岩国に関する知識を勉強し是非検定試験に挑戦してほしいと思います。
 実行委員会では、問題作成のために歴史・史跡・文化・自然・人物など各種資料を集め、分類し、勉強することから始めています。郷土いわくに、知れば知るほど愛着がわいてきました。皆さんにもぜひ、いわくにをもっと知ってほしいと思うようになりました。
 岩国検定のHP、クリックしてみてください。
(写真は、出来たばかりのHP「岩国検定」)

あやかりたい

2010年03月17日 | 車・ペット
 ハートリーは8歳半の黒色のアメリカン・コッカー・スパニエル。血統書付きである。その血統が良かったのか悪かったのか、元気者ではあるが何かと病院へ連れていくことは多い。
 3歳半の時に早くも白内障となり、両目とも広島まで行って手術をした。耳は垂れて長いため風通しが悪いのだろう、湿疹ができやすい。2週間に1度くらい病院で耳掃除をしてもらう。また過去2回、頭のてっぺんと口のそばの皮膚に良性ではあったが腫瘍が出来、全身麻酔をかけて切り取った。
 半年前、左腕の内側に扁平な腫瘍が出来ているのを見つけた。徐々に大きくなってきたのでまた手術することにした。今日、朝1番で病院へ連れて行った。ちょっとした手術ではあるが、全身麻酔をかけるという。
 それに耐えられる体力があるかどうかを、手術前に血液検査と心電図で確認する。検査後20分待つと結果を告げられた。「ハートリー君は、すべての項目が標準値です。脈もよくまったく問題はありません。健康優良犬ですね」とほめてもらった。
 血液検査項目は30もあるが、どれも問題がない。それなのに腫瘍はできることが納得がいかない。まあ、それにしてもこの健康優良さは素晴らしい。3か月に1度、コレステロールやその他の定期健診を受けている私の血液検査結果とは雲泥の差がある。
 代わってもらえるものであれば代わってもらいたいような検査結果のハートリーを預けて病院を出た。いやはや、何かと治療費のかかる犬ではあるが、これらすべてが私の心の治療費だと思えば、まあ仕方なかろう。
 こんなことを書いていたら、おっと、そろそろ迎えに行く時間となっている。あのさみしがり屋が首を長くして待っているに違いない。手はかかるが、うい奴だ。
  (写真は、エリザベスカラー大好きな「ハートリー」) 

一 息

2010年03月14日 | 生活・ニュース
 3日前には2日続けてみぞれが降ったが、春の雪だ。あっという間に溶けてしまい、今はあとかたもない。
 そういえば、ここ1カ月半、楽しい気持ちでどこにも出かけていなかった。「そうだ、雪を見に行こう」、ハートリーとのいつもの3人組でチェーンを積み込み、県北に向かって出発した。
 30km入ったあたりで道端にやっと雪の小さな塊がある程度だ。無理はない、外はもう春の空気だ。ダム湖畔を前にした雑木林の中にある、お目当てのレストランに着いた。時計は12時半。土曜日の昼時というのに、客はいない。
 シェフお勧めのランチセットを注文する。奥さんと二人がやっている居心地のいいレストランだ。待つ間、葉を落とした背の高い雑木林の間から、静かに小さく揺れる湖面が見える。時々、ウグイスが声高く鳴くのが聞こえる。早春の湖畔の宿ならぬ、湖畔のレストラン。
 店内に目をやると、三角形に張り出した空間に、おしゃれな三角錐状の暖炉が置いてあり、丸太が1本勢いよく燃えている。パチッパチッ、大きく燃火がはじける音がする。静かな中で聞こえてくる音はこのふたつだけ。
 食後のコーヒーは、シェフが目の前のカウンターに置いてあるサイフォンで香り高く淹れてくれた。現実離れしたゆったりとした時間を楽しんだ。
 もうしばらくゆっくりしたいと思ったが、車の中でハートリーがじっと待っていることを思い出して店を出た。このレストランは料理もさることながら、来し方を静かに振り返り、これからを思うにはいい場所だと思っている。暖炉の燃えている時期、みなさんもぜひどうぞお出かけください。
 (写真はレストラン、P・P店内にある「暖炉」)

春眠中

2010年03月10日 | 岩国検定
 2月9日、中国新聞が「市民有志が岩国検定実行委員会結成」という記事を掲載してくれた。この記事に関連して、武田正之市会議員が今日(10日)の市議会定例会の一般質問で「御当地検定について」と題して岩国市の姿勢を質すのを午後一番のテレビ実況で見た。
 
 武田議員の質問要旨は以下のとおりであった。
  1.萩・山口・下関・周南など県下の他市では、市が積極的に実行委に入り込み主体性を持って御当地検定を実施している。このたび民間有志が立ち上げた実行委に対して岩国市はどんなスタンスをとるのか? 入会はしないのか?
  2.実行委の活動を支援するのであれば、岩国市はどの部署が主管するのか?

 この2点を質問したが、教育長や副市長の答弁は聞くまでもない予想通りのものであった。第1点に対しては「実行委の活動には協力したい。側面的な支援はしたい」という腰の引けた消極的な答弁。第2点に対しては「関係各部署と協議して主管部署は決めたい」と即答は避ける。

 まあ、今の市の答弁とはこんなものでしょう。市がもっと真面目に観光行政を考え、前向きであれば、天下の錦帯橋を擁しているのだから、他市に先駆けてもっと早く御当地検定を市が主導して立ち上げていたに違いない。
 市の体たらくにしびれを切らして、力も金も名もない一民間の有志が立ち上げた現状を、市は自らの反省を込めて積極的に支援してほしいものだが、大きな期待は無理なようだ。
 今日のテレビを通じての一般質問を見て唯一の収穫は何かといえば、「岩国検定実行委員会」という民間組織が、町の活性化のために立ち上がったということが、市長以下全市議と岩国市民に周知されたことだと思う。この効果は大きい。
 社交辞令にしても、市は「協力したい」と言ってくれた。この答弁のビデオを大事に持っておき、いざという時には、水戸黄門の印籠ならぬビデオを再生して市の協力を迫る覚悟である。
 とは言いながら、初めから市の協力を得るなんて考えてはいなかったので、今まで通り民間のメンバーで、楽しくお祭り気分で目標達成と行きたいと思う。武田議員にはお世話になりました。さあ、やるぞ~
(写真は、「10日午後の武田議員の一般質問」テレビ放送)