猫も杓子も「スマートフォン」を持っているこのごろ、「スマートウオッチ」といって、スマートフォンのような情報機器の機能を内蔵した腕時計があるのは知っているが、スマートフォンでこと足りているので欲しいと思うようなことはなかった。
ところが最近「スマート ブレスレット」といい、まさに手首に飾るブレスレットのような感覚の新しい端末機器が注目され始めていることを知った。スマートフォンと連携して、電話の着信を受信したり、電子メールやツイッターなどのメッセージを表示したり、脈拍や血圧や歩数や消費カロリーなどの身体活動情報を表示・収集してスマートフォンに送り、健康管理に役立てるというような機能を持ったものである。
腕時計としての機能はもちろんあるが、歩数や歩行時間などの運動データの記録だけでなく、血圧、心拍数、睡眠時間などの健康管理の計測機能が搭載されていることに興味を持った。スマホのアプリを使うと、週別と月別のデータを見ながら、任意の1日の詳細データも素早く確認できて、健康管理に使える。
中でも、いつでもボタンを押せば血圧が測定できることに注目した。現在血圧が高いというわけではないが、高齢ともなると血圧管理は日ごろから大切なことだと思うからである。血液中のヘモグロビンは緑の光を吸収する特性があるので、光を当てると血液量に応じて反射光が増減する。それを計算して血圧が割り出される。測定原理として公認されてはいないが、1割程度の誤差で測定できるという。
測定した絶対値に信頼がおけるかどうかというよりは、血圧が上下する傾向管理に使えば価値があると思ったので、Amazonnで買い求めてみた。価格は3,999円。スポーティなプラスチックバンドの腕時計を買ったと思えばいいくらいのものである。果たしてその実力はいかが? 正月の遊び道具が一つ増えた。