写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

犬の落し物

2004年12月21日 | 車・ペット
 毎夕、家来のコッカースパニエルを引き連れて、裏山に散歩に出かける。家から山の登り口まで、舗装されていない小路がある。

 100m足らずしかない道の片脇に、こんもりと土を盛った、小さな古墳状のものが何箇所も発見される。

 散歩中の犬の落し物に、ショベルで軽く砂を覆いかぶせただけのものだ。大型犬のものらしい。羨ましいくらい立派な盛りである。

 数日経ったものは、原形をあらわにし始める。気持ち良いはずの散歩も、顔をしかめたくなる。飼い主のモラルが疑われる。

 近くに立ててある自治会の掲示板を借りて、紙一枚掲げておいた。「犬のフンは埋めないで持ち帰ってください。道はきれいにしよう」と。

 読んでか読まずか、今日も新しい古墳が古フンと相並んでいる。勘弁してよ、飼い主さん。モ・モ・モラル・・・はどこへ。
   (写真は、借用した掲示板)