コレステロールを下げるため、歩数計をつけての散歩はもう25日続けている。雨が降らないので1日も休んでいない。散歩のルートはその日の気分によって色々である。
今日は小高い丘の上にある団地に登り、我が家と反対側に下って岩徳線の西岩国駅の方に向かって歩いた。
駅近くで単線の踏切を渡っている時、すぐそばに転轍機(てんてつき)があるのに気がついた。今までに転轍機をじっくりと見たことはない。
立ち止まってデジカメを構えてそれを眺めてみた。線路が駅の近くでプラットホームを挟むように二つに分かれる。分岐するために転轍機がある。
電動モーターを遠隔操作することで、列車の進行方向を左に右に自由に変えることが出来るものだ。
転轍機という分岐する装置を見ていたら、自分の来し方に思いが至った。私の人生には人並みに、何度も岐路はあった。
生まれこそは選ぶことは出来なかったが、受験校の選択、専攻する学部学科、就職先、結婚相手。この辺りまではすべて自分の意思で決めてきた。
そのあとは、ほとんどが他力で決まっていった。自分の意思とは関係なく職場が変わり、転勤を繰り返したサラリーマン生活、そして定年退職となった。
今は、転轍機のようにどちらに進むかというほどの、人生の大きな岐路に立つような出来事はなく、ぺんぺん草の生えた廃線のような単線を毎日トボトボとあるいているばかりだ。
この単線には、いかんせん転轍機がないばかりか何の変哲もない。それが妙に心地よい。ところで今日の散歩、岐路はなかったが、さて何キロ歩いたことやら……。
(写真は、西岩国駅構内の「転轍機」)
今日は小高い丘の上にある団地に登り、我が家と反対側に下って岩徳線の西岩国駅の方に向かって歩いた。
駅近くで単線の踏切を渡っている時、すぐそばに転轍機(てんてつき)があるのに気がついた。今までに転轍機をじっくりと見たことはない。
立ち止まってデジカメを構えてそれを眺めてみた。線路が駅の近くでプラットホームを挟むように二つに分かれる。分岐するために転轍機がある。
電動モーターを遠隔操作することで、列車の進行方向を左に右に自由に変えることが出来るものだ。
転轍機という分岐する装置を見ていたら、自分の来し方に思いが至った。私の人生には人並みに、何度も岐路はあった。
生まれこそは選ぶことは出来なかったが、受験校の選択、専攻する学部学科、就職先、結婚相手。この辺りまではすべて自分の意思で決めてきた。
そのあとは、ほとんどが他力で決まっていった。自分の意思とは関係なく職場が変わり、転勤を繰り返したサラリーマン生活、そして定年退職となった。
今は、転轍機のようにどちらに進むかというほどの、人生の大きな岐路に立つような出来事はなく、ぺんぺん草の生えた廃線のような単線を毎日トボトボとあるいているばかりだ。
この単線には、いかんせん転轍機がないばかりか何の変哲もない。それが妙に心地よい。ところで今日の散歩、岐路はなかったが、さて何キロ歩いたことやら……。
(写真は、西岩国駅構内の「転轍機」)