新婚で給料の手取りが数万円の頃、駅前の靴屋で1.3万円もする赤い革靴を買った。
以来、勝負靴として、晴れやかなとき、心ときめく日、お祝いのとき、嬉しい日には必ずこの赤い靴を履いて出かけた。
昨日、嬉しいことがあるので、これを履いて広島に出かけた。デパートに入ると、靴の修理屋さんがあった。
最近、余り面倒を見ていない赤い靴に眼を落とすと、左右とも踵が磨り減っている。
30数年履いてきて、今まで何回踵の張り替えをしただろう。この機会をとらえ、この度は靴底全部の張替えをしてもらった。
革はまだまだしっかりしている。手入れさえ怠らなければ、一生使えそうだ。骨董品になったこの靴を、骨董の私が履いて歩く。
ちなみに「骨董」を辞書で引いてみた。「古いだけで役に立たないもの」と書いてある。言い得て妙。私にはぴったりの訳だが、靴にはちとひどすぎる。
(写真は、靴の修理屋さん)
以来、勝負靴として、晴れやかなとき、心ときめく日、お祝いのとき、嬉しい日には必ずこの赤い靴を履いて出かけた。
昨日、嬉しいことがあるので、これを履いて広島に出かけた。デパートに入ると、靴の修理屋さんがあった。
最近、余り面倒を見ていない赤い靴に眼を落とすと、左右とも踵が磨り減っている。
30数年履いてきて、今まで何回踵の張り替えをしただろう。この機会をとらえ、この度は靴底全部の張替えをしてもらった。
革はまだまだしっかりしている。手入れさえ怠らなければ、一生使えそうだ。骨董品になったこの靴を、骨董の私が履いて歩く。
ちなみに「骨董」を辞書で引いてみた。「古いだけで役に立たないもの」と書いてある。言い得て妙。私にはぴったりの訳だが、靴にはちとひどすぎる。
(写真は、靴の修理屋さん)