昨日の毎日新聞に、1週間前に投稿していたエッセイが掲載された。2月25日に、このブログに出していた「案内状」というのを、大幅に見直しして投稿したものである。
ブログでは文字数が483字であったが、内容を変えずに字数を約半分の250字以下に収めなければならない。
主題と直接関係のないこと・余計な形容詞・繰り返し言葉などを削っていき、なんとか248字に収めて出した。
さすがに、遠まわしな言い方、情緒的な飾り言葉などは使えない。理科室の人間の骨格見本のように、身も皮もなく骨だけの文となる。
しかし、そういった中でも、僅かばかりの身をどこかに残そうかと四苦八苦してみる。
文字を削る行為は、身を削ると同じようにエネルギーを使う。私にとっては、程よいフィットネスにもなっている。
短いエッセイには、日本ハムの新庄選手のように贅肉は全くない。あるのは、本当に主張したい新庄、いや心情だけが残る。と言ってみたが、私のはその通りにはなっていない。言ってみただけである。
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以下は、248字の掲載投稿文です。スリム化に興味ある方は、2月25日の当ブログのものと比べてみてください。
「案内状」
中学校の同期会を開催する打ち合わせがあった。案内状の発送に話題が及んだ。今まで一度も出席しない者がいる。費用もかかるし、その人には、もう発送すまいとの意見が出た。私は強く反対した。
同期会開催の情報だけは送ってあげたいと思った。案内状を見た時、皆の顔を思い浮かべるだろう。そしてその瞬間、たったひとりの同期会が心の中で開かれるに違いない。
出席しない者にこそ、出席出来ない思いがあるのかもしれない。毎回出て来ない者へ「おい、たまには顔を出せよ。皆が会いたがっているぞ」と言って案内状を配って歩いた。
(写真は、05.06.29毎日新聞に掲載されたエッセイ)
ブログでは文字数が483字であったが、内容を変えずに字数を約半分の250字以下に収めなければならない。
主題と直接関係のないこと・余計な形容詞・繰り返し言葉などを削っていき、なんとか248字に収めて出した。
さすがに、遠まわしな言い方、情緒的な飾り言葉などは使えない。理科室の人間の骨格見本のように、身も皮もなく骨だけの文となる。
しかし、そういった中でも、僅かばかりの身をどこかに残そうかと四苦八苦してみる。
文字を削る行為は、身を削ると同じようにエネルギーを使う。私にとっては、程よいフィットネスにもなっている。
短いエッセイには、日本ハムの新庄選手のように贅肉は全くない。あるのは、本当に主張したい新庄、いや心情だけが残る。と言ってみたが、私のはその通りにはなっていない。言ってみただけである。
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以下は、248字の掲載投稿文です。スリム化に興味ある方は、2月25日の当ブログのものと比べてみてください。
「案内状」
中学校の同期会を開催する打ち合わせがあった。案内状の発送に話題が及んだ。今まで一度も出席しない者がいる。費用もかかるし、その人には、もう発送すまいとの意見が出た。私は強く反対した。
同期会開催の情報だけは送ってあげたいと思った。案内状を見た時、皆の顔を思い浮かべるだろう。そしてその瞬間、たったひとりの同期会が心の中で開かれるに違いない。
出席しない者にこそ、出席出来ない思いがあるのかもしれない。毎回出て来ない者へ「おい、たまには顔を出せよ。皆が会いたがっているぞ」と言って案内状を配って歩いた。
(写真は、05.06.29毎日新聞に掲載されたエッセイ)