☆・。.・☆写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 愛犬のハートリーと共に瀬戸内の岩国から…… 茅野 友

寒い大晦日

2007年12月31日 | 季節・自然・植物
 今日は大晦日。デッキや庭のテーブルの上は、でこぼこに氷がついていて、晴れた空から時折雪が舞い落ちてくる寒い朝だ。 

 昨日は、表に出ると北西の風に乗ってわずかに風花が舞っていた。今冬1番の冷え込みであったが、氷は張ってはいなかった。

 そんな昼過ぎ、錦帯橋に近い市場に妻を乗せて買い出しに行ったが、すでに休みに入っている店が多いことに気がつく。
 
 買い物を終え散歩がてら大明小路を錦帯橋に向かって歩いた。宇野千代と縁のある割烹旅館「半月庵」の前には立派な門松が飾られていた。

 寒い上に年末というのに、錦帯橋を観光客が何組も渡っている。立ち止まって見ていると寒さが身にしみる。ハートリーを引っ張って早足で車に戻った。

 そして夕方、冷え込みが一段と厳しくなり、夜になると激しくボタン雪が降り始めた。部屋の窓から外を眺めていると、時折車が通る。

 大きな雪が斜めにアスファルトの上に落ちていくのがヘッドライトに照らされてよく見える。平年より2週間あまりも遅れての初雪となった。

 今年起きた数々の黒い事件を、年内にきれいさっぱり消し去ろうとしているかのように思った。

 やはり、冬は冬らしく厳しい寒さになったことでほっとする。今年、テレビではことあるごとに地球温暖化が伝えられ、氷河が崩壊する映像が何度も流された。

 その度に自分が責められているように感じるが、本当に地球の温暖化が進んでいるのかも疑問があるとの意見もある。
 
 そんな疑問があるにせよ、限りあるエネルギーの浪費はいいことではない。ことのほか寒い大晦日、しっかり厚着してエアコンのセットを1度落とし、一杯やりながら久し振りに2人だけの静かな正月を迎えることにしよう。

 この1年、このブログに立ち寄っていただいた皆様に厚くお礼申し上げます。来年はどんな年になることか。きっといい年であることを、つい期待してしまいます。良いお年をお迎えください。ゴ~ン。
  (写真は、大明小路にある「半月庵の門松」)
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100円ショップ

2007年12月30日 | 生活・ニュース
 ハートリーが散歩中に落とすものを拾って持ち帰るのに、半透明のプラスチックのボックスを使っている。

 買い求めるのは100円ショップだ。ここにはキッチン・サニタリー・文具・園芸・衣料品ほか、ありとあらゆる生活用品が揃っている。

 「こんなものが100円でいいのか」と思うような品物ばかりで、食料品以外はここで売っているものを使うだけで生きていけそうな気がするほどである。

 最近、暇を見つけては針金細工のミニ自転車を作っている。道具としてはラジオペンチといって、先が細くなったペンチを使って針金を曲げたり、くるくる巻いたりして自転車の形に仕上げていく。

 数年前に木工の道具として少し値の張るものを買って持っているが、100円ショップでも売っているのを見つけた。

 買って帰り持っているものと比べてみた。見栄えは劣ってはいるが、物を挟むという基本的な機能は十分発揮してくれて不満はない。

 ニッパーを閉じたときに、いいやつは先端がぴたっと合わさって閉じてくれるが、100円ショップのものは0.5㎜くらい開いて隙間が出来る。

 薄い板を挟むようなときにはこれでは駄目だが、針金細工程度のことであれば100円ショップのものでも十分機能する。

 しかし何をするにも、道具は機能しさえすればいい訳ではない。アマチェアゴルファーと同じで、自分の腕はさておき道具に愛着が持てないと作業も楽しくない。この辺りは、レベルは違うが匠の世界と通じるところがある。

 それにしてもいずれの品も「100円でよくぞ商売できるな」と感心するようなものばかりだが、そのからくりは一体どうなっているのだろう。

 針金自転車は、大きくても小さくても製作時間は約30分。時給800円とすれば、労務費だけでも1台400円に相当するが、こんなものは100円でも買ってくれる人はいない。ここは100円ショップの全商品に対して脱帽するしかない。
 (写真は、右側が100円ショップの「ラジオペンチ」)
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年末夜回り

2007年12月29日 | 生活・ニュース
 夜11時、パソコンに向かっているとき、外からカチッカチッという高く乾いた音がした。毎年この時期に聞こえてくる音だと、すぐに分かった。

 年末の3日間、地区の消防団が拍子木を打ちながら夜回りをしてくれる。3年前、このブログを始めた年の暮れにもこの音がした。

 その時デジカメを持って、あわてて外に出た。2人連れの夜回りを呼び止め、写真を撮らせてもらいブログに載せた。

 年が明け、ある会合で消防団長さんと話す機会があった。配下の団員の夜回りを、ブログに載せたことを話した。

 「あっ、あれはロードスターさんだったのですか。団員が夜回りしている時、寒いのにパジャマ姿で飛び出してきて、写真を撮らせてくれと言う変なおじさんに出会ったと言っていたのは」と笑われた。

 この後ブログを団員のみんなで読んでくれ、写真を撮った趣旨を理解してくれたことを聞いた。
 
 団長さんと話をする機会がなかったら、私は真夜中に徘徊する変なおじさんで済まされていたようであった。

 そんなことがあったことを思い出しながら拍子木の音に反応して、今年も又私はデジカメを持って飛び出した。

 暗い夜道、撮影モードを「夜景」にセットしながら夜回りの後を小走りに追う。100mくらい追ってようやく追いついて呼び止めた。

 「写真を撮らせてください。ブログに出してもいいですか?」と言うと、「僕は3年前に1度撮ってもらいました」と年配の団員が笑顔で答える。

 「あっ、あの時の方ですか。いつもご苦労様です。又ブログを見てください」と、再会の挨拶をして別れた。

 寒い真夜中の夜回りに対して、昔は町内で寄付を集めていたが今はそんなことはしない。どんな形で労をねぎらっているのだろう。

 変なおじさんは、そんなことを心配しながら家に帰ったが、今年もこんな地域の人に支えられて年が暮れようとしている。
 (写真は、年末夜回りの「消防団員」)
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エッセイ・コンクール

2007年12月27日 | 生活・ニュース
 岩国出身の作家・宇野千代の生誕110年を記念して宇野千代顕彰会が主催して「エッセイ・コンクール」が開催され、その表彰式が22日、老舗割烹「半月庵」であった。

 昨年は宇野千代没後10年記念として、千代が遺した数々の「幸福の言葉」のどれかを捉えてのエッセイ・コンクールであったが、今年はその流れをついで「幸福の言葉」PARTⅡというものだった。

 北海道から長崎までの全国各地から93点の応募があったと今日の「日刊岩国」で報じられている。応募者の年齢も16歳から86歳までと幅広い。

 私は予め聞いていて知ってはいたが、新聞を見て何よりも嬉しく思ったことがある。今回の入選1席に、我らの「岩国エッセイサロン」会員の吉岡賢一さんが選ばれた。

 「我が人生、今が旬」と題して、人生はいつだって青春、旬の連続であるということを千代の言葉に重ねて実感していることを書いたものである。

 岩国の人が1席に入選したのは初めてだという。全国規模のエッセイコンクールでこの賞とは誠におめでたく、会員としても鼻が高い思いである。

 皆さんにもすぐに読んでいただきたいところであるが、著作権が顕彰会にあることで、今はネットで掲載することが出来ないという。

 年明けに発刊する同人誌「花水木」には掲載できるので、機会あれば読んでいただきたいと思っている。

 この調子だと、ひょっとすると来年あたり、岩国エッセイサロンの会員から「日本エッセイスト・クラブ賞」をもらえる人が出るかもしれないと、密かに会員に期待している。おめでたい年の暮れになった。
 (写真は、表彰式を伝える「日刊 いわくに」)
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粗忽者

2007年12月26日 | 生活・ニュース
 71歳の女性が体に異常を感じて病院へ行った。診察をしたあと腹部の超音波検査をすることになった。

 医者から、検査室の中で服を脱ぎベッドの上に横になっているように言われた。肌着だけは着けて横になっていると、カーテンを開けて入ってきた医者が「全部脱いでください」と言って出て行った。

 不思議な気はしながらも、その女性は上半身だけでなく下半身も全部脱ぎ真っ裸で横になって待っていた。

 再び医者がカーテンを開けて入って来ると、あわてた様子で「脱ぐのは上半身だけでいいですよ」と言って、すぐに出て行ったという。

 「全部」と言う言葉を聞いて、着ているもの全部だと勘違いをしたと笑わせているが、腹部の検査なのに全部脱いで見せたこの女性の気風の良さ?に脱帽する。

 医者の年齢は40数歳くらいだったという。もし若い全裸の女性が横になっていたら、医者はそのまま超音波検査をしていたかもしれないなどと、つい不純な想像をしてしまう。

 面白おかしくこんな話が出来るのも、人生経験豊かな71歳の女性の技なのか。恥ずかしい目にあったのはこの女性ではなく、ひょっとするとまだ若いお医者さんだったかも知れない。

 なんとも愉快な勘違い・粗忽者のお話が、図書館で借りてきたエッセイ集に載っていた。世の中、いろいろな人がいる。たまには若いこんな人に出会ってみたい。
  (写真は、誰もいない夕方の「吉香公園」)
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