24時間営業のコンビニを、夫婦2人だけで経営していて健康を害したことが発端となって、コンビニ業界にも働き方改革が叫ばれ始めている。そんな中、夫婦2人だけで8人の子供を養うため、日中だけとはいいながら、ひとときも休むことなく、まさに、しばしも休まず働く「村の鍛冶屋」よろしく、せっせせっせと働き詰めの夫婦を毎日身近で見ている。
言わずと知れた、我が家の店子であるシジュウガラのつがいの話である。今朝、2日ぶりに親の目をかいくぐって巣箱を覗いてみた。たった2日経っただけなのに、ヒナの外観は、あんなに赤い肌だったものが、毛が生えていて全体的に黒ずんできている。
蓋をそっと開けたのだが、その物音に敏感に反応して2匹が大きく黄色い口を開けてエサをねだるような仕草をする。写真を撮ってすぐに離れたが、その直後、つがいがそろってエサを口にくわえて巣箱に戻ってきた。
その後しばらく観察してみたが、オスとメスは数分ごと交互に餌を加えて戻ってくる。1分くらい巣箱の中にいて、またすぐに飛び出していくの繰り返しである。写真を撮るのも素早い行動がいる。ぼやぼやしていると、つがいと鉢合わせになってしまう。
このような光景を見ていると、このつがい、働き過ぎではないかと思うほど頻繁にエサを運んでくる。8匹ものヒナがあんぐりと口を開けて待っていることを考えれば、致し方のないことに思える。私は暇なので、手を貸してやりたいが、こればっかりは手出しはできず、シジュウガラの働き方改革に苦慮している。
それにしてもヒナが開けた大きな口の形が、ハートマークに見えるところが可愛い。