写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

昭和の日

2008年04月30日 | 旅・スポット・行事
 4月29日、昔は「天皇誕生日」の祝日であったが、今は「みどりの日」だと思っていた。

 このブログを書くために、もう1度「みどりの日」であることを確かめようと思って調べてみると、「昭和の日」と呼称が変わっていることを初めて知った。

 1989年(昭和64年)、昭和天皇崩御により天皇誕生日としては存続できなくなり、「みどりの日」という名称の祝日に改められた。

 ところが「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」という主旨で2007年からは「昭和の日」と呼ぶことになり、従前の「みどりの日」は5月4日に移動したという。

 勤めを辞めてからというもの毎日が休日の身なので、祝日がいつなのか、何の日なのかにあまり関心を持つことなく過ごしていたことがよく分かった。

 そんな「昭和の日」、岩国城築城400年記念の年だという「錦帯橋祭り」に行ってみた。岩国に長く住んでいても、じっくりと見たことはない。

 昼前に出かけ、川原のフリーマーケットを一回りしたあと、弁当とビールを買って錦帯橋の全体がよく見える日陰に席を取った。

 下川原では岩国藩鉄砲隊が石田流の火縄銃をドンドンと打ち鳴らす。上河原では岩国太鼓の会が身体全体を使ってのダイナミックな演奏を繰り広げている。

 錦帯橋の上には、まずは奴行列に続いて大正ロマンの女性の着物姿の一団がゆるりと通り、最後は吉川藩主の参勤交代を模した大名行列が「下に~下に~」とは聞こえなかったが長い列のお通りであった。

 目の前で初めて見る時代絵巻であった。下から見ると宙に浮いているように見える。そのとき錦帯橋が、一幅の日本画に見えた。
  (写真は、錦帯橋上の「大名行列」)

デッキ塗装

2008年04月28日 | 木工・細工・DIY
 天気のよい日が数日間続くことを確認して、ゴールデンウイークに入る前の定例作業を行った。

 南に面して作ってあるサンデッキに塗装した。家を新築したときに作ったものは5年くらいで朽ち果ててしまい、10年前に作り直した。

 腐食に強いアメリカン・レッドシダー材で作ってあるが、劣化を防ぐためには年に1回の塗装は欠かせない。

 そのせいであろう、10年経った今でもほとんど傷んだところはない。前日、ホームセンターに行き、お気に入りの「キシラデコール」という塗料を買ってきた。

 一般の塗料に比べるとやや割高だが、格段に性能が良いと言われているものだ。カタログによると、「染みこんで着色するタイプの塗料。塗膜を作らないから塗装後に、割れたり剥がれたりという心配は無用」と書いてある。

 10畳分の広さの床と、囲いの手すりを、刷毛を握って2時間かけて塗り終えた。むらが出来ないように塗料を延ばしながら塗っていく。

 唯一注意しなければならない大事なことがある。隅の方から塗っていくが、塗り終えたときに出て行くところを確保しておかないと、大海原の小島に取り残されたような羽目になってしまう。

 毎年やっているので手馴れたものだ。奥さんとハートリーが興味深そうな目で部屋の中から見ている。

 初夏を思わせる日差しの下で、バリサンダーという濃い茶色のものを塗り終えた。乾いた後でも水面を見るようにきらきら光って見える。

 この作業が終わると、5月の大型連休がやってくる。365日連休のわが身にとっては、大型連休と言われてもそれほどの感慨はない。

 人の多いところに出かけるのは止めて、新品同様になったデッキにガーデンパラソルを開き、ゆっくりとアールグレイでも飲みながら、満開の花水木を眺めることにしよう。

 今が見ごろの花水木、連休を持て余しておられる方はどうぞ我が家にお出かけください。きれいになったデッキでお茶しませんか?
  (写真は、塗り終えた「サンデッキ」) 

「宇野千代顕彰会」ホームページ

2008年04月25日 | パソコン

 先日、苦戦しながらも、懸案だった「岩国エッセイサロン」のホームページを何とか立ち上げることが出来た。

 中身はまだ不十分だが形は出来ているので、あとは時間をかけてより良いものに仕上げていけばよい。

 少ない小遣いの中から大枚をはたいてソフトを買って作ったが、うまく行ったので奥さんに対しても面目を保つことが出来た。

 しかし、このたび最新のソフトを買って来てまでホームページ作りに挑戦したのは、別に大きな目的があった。

 岩国出身の女流作家に宇野千代がいる。今年は生誕111年、13回忌の年だという。宇野千代顕彰会の事務局の知人女性から、これを機にホームページを作りたいという相談を受けていた。

 「私の力で作ることが出来れば協力しますが、なにぶん知識がなくて……」と、自信のない返事をしておいた。

 請け負ったわけでもなく、趣味の延長のつもりでやってみた。まず「岩国エッセイサロン」のホームページを完成させた。

 その勢いで「宇野千代顕彰会」のホームページも作ってみた。素人ぽいがまずまずのものを作ることが出来た。

 6月7日にシンフォニアで「薄桜忌」という大きなイベントを開催することにしているという。

 開催まであまり日数はない。この催しを早く皆さんに知らせるために、作ったばかりのホームページを公開するよう指示があった。

 当日は、映画「おはん」も上映されるという。追って詳細が決まればこのホームページを更新し、宇野千代顕彰会広報のお役に立たせたい。

宇野千代顕彰会のホームページを、時に覗いてみてください。四季折々の催し物を掲載していますので。
 (写真は、宇野千代顕彰会HPの「広報名刺」)


「傷だらけの人生 」

2008年04月24日 | 生活・ニュース
 前日はオリンピック開催の都市・北京で人口降雨での大雨が降ったと報じられていたが、翌日は名残の雨雲が日本に移動してきたのだろうか、1日中小雨が降った。

 雨に濡れる花水木を見ていたとき、テレビから次から次へと演歌が流れ始めた。CD販売のコマーシャルのようだ。

 懐かしいヒット曲ばかりであったが、その中に「傷だらけの人生」といい、一世を風靡した映画スター・鶴田浩二が歌ったものが聞こえてきた。

 ♬ 「古い奴だとお思いでしょうが、古い奴こそ新しいものを欲しがるもんでございます。どこに新しいものがございましょう。生まれた土地は荒れ放題、今の世の中、右も左も真暗闇じゃござんせんか」

 何から何まで 真暗闇よ すじの通らぬことばかり 
 右を向いても 左を見ても ばかと阿呆の からみあい どこに男の夢がある ♬

 今から38年前の歌である。「何から何まで 真暗闇よ」「すじの通らぬことばかり」。うん? この歌は今の世の中のことを言っているのではないのか。

 宙に浮いた国民年金、後期高齢者の医療制度、ガソリン税の暫定税率問題など、与野党のねじれきった国会のお陰で、世の中真っ暗闇である。すじの通らないことばかりが、まかり通っている。

 どうも偉い人だと思っていた政治家先生や官僚方も、ばかと阿呆としか思えないありさまだ。男だけではなく、誰にとっても夢なんかは描けない。

 38年前に、そのころの世をこのように歌っているが、今歌ってもまったく違和感はない。技術の進歩に比べて、政治家たちの頭のなかみは旧態依然としているということか。

 こんなことを考えるたびに、その責任は政治家を選ぶ我々庶民にあることにいつも気が付く。山口県衆院2区の補選は目前。真っ暗闇の中に一縷の明るさを求めて、よし! 今度こそよく考えた1票を投じよう。「もっと光を!」。
 (写真は、どこを向いても「真っ暗闇」)

「エッセイ教室」開催

2008年04月23日 | エッセイ・本・映画・音楽・絵画

 昨年に引き続き、今年も下記の要領で「エッセイ教室」を開催することが決定いたしました。講師は、毎日新聞・山口支局長の勝野昭龍氏です。

 エッセイを書いてみたい方、エッセイに興味を持っておられる方のご参加を心よりお待ちしております。        

         

          記

1.日 時;2008年6月14日(土) 13時~15時半

2.場 所;岩国中央公民館

3.会 費;500円

4.内 容;講師・毎日新聞山口支局長勝野昭龍氏による

           「エッセイの書き方」 および参加者の創作エッセイの講評

5.その他;希望される方は、5月30日までに創作エッセイを岩国エッセイサロンの事務局へ提出していただくと、講評していただけます。

6.主 催;岩国エッセイサロン

 後 援;岩国市教育委員会

 

 詳細は事務局 TEL 0827-21-8032 へお問い合わせください。奮ってご参加ください。お待ちしております。 なお、岩国エッセイサロンのホームページhttp://www.asahi-net.or.jp/~ny2y-ok/にも掲載していますので、ご覧ください。

(写真は、「エッセイ教室」のお知らせパンフレット)