このブログを書くために、もう1度「みどりの日」であることを確かめようと思って調べてみると、「昭和の日」と呼称が変わっていることを初めて知った。
1989年(昭和64年)、昭和天皇崩御により天皇誕生日としては存続できなくなり、「みどりの日」という名称の祝日に改められた。
ところが「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」という主旨で2007年からは「昭和の日」と呼ぶことになり、従前の「みどりの日」は5月4日に移動したという。
勤めを辞めてからというもの毎日が休日の身なので、祝日がいつなのか、何の日なのかにあまり関心を持つことなく過ごしていたことがよく分かった。
そんな「昭和の日」、岩国城築城400年記念の年だという「錦帯橋祭り」に行ってみた。岩国に長く住んでいても、じっくりと見たことはない。
昼前に出かけ、川原のフリーマーケットを一回りしたあと、弁当とビールを買って錦帯橋の全体がよく見える日陰に席を取った。
下川原では岩国藩鉄砲隊が石田流の火縄銃をドンドンと打ち鳴らす。上河原では岩国太鼓の会が身体全体を使ってのダイナミックな演奏を繰り広げている。
錦帯橋の上には、まずは奴行列に続いて大正ロマンの女性の着物姿の一団がゆるりと通り、最後は吉川藩主の参勤交代を模した大名行列が「下に~下に~」とは聞こえなかったが長い列のお通りであった。
目の前で初めて見る時代絵巻であった。下から見ると宙に浮いているように見える。そのとき錦帯橋が、一幅の日本画に見えた。
(写真は、錦帯橋上の「大名行列」)