のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

‘いい畑’にこそキノコが生える!?

2005年08月08日 | 今年の梨づくり
 農文協の雑誌『現代農業』最新号05年9月号の「‘いい畑’にこそキノコが生える!?」という記事の中で、わが家のナシ畑の写真が掲載されています(55ページ)。

 この写真、昨年10月7日に撮影したものです。ナシ畑の中でキノコが自生すること自体はめずらしいことではありませんが、まるでキノコ山に来たみたいでびっくりしたものでした。このキノコ、ササクレヒトヨタケあるいはウシグソヒトヨタケのどちらかとか。この他、ムジナタケ(あるいはイタチタケ)の姿も見られました。これらのキノコの写真は、わが家のホームページ>わが家の梨づくり>04年の梨づくり>04年10月7日でも紹介しています。

 雑誌記事のタイトルに?マークがついているように、キノコが生えることが本当によい畑かどうかの説明はできませんが、多様なカビや微生物が棲息していることの証しとはいえそうです。以前、美味しい梨をつくるといわれる市川の梨農家にどういう肥料をやるのかと聞いたことがあります。その方曰く、キノコが生えてくる畑にするといいます。その時は質問にはっきりと応えてもらえずはぐらかされたように感じましたが、こういうことだったのかと今になって気付されています。
 ただ、今年も生えてくるか、どうしたら生えるのかはわかりません。偶然、わが家の梨畑にキノコが生えてきているだけで、再現できる技術になっていません。まだまだ試行錯誤が続きます。

 なお、雑誌記事の写真キャプションに過ちがあります。投入馬ふん堆肥は「5t」ではなく「3t」です。細かいことをいえば「沼南町」でなく「柏市」なんですが。

そろそろ幸水の収穫開始です

2005年08月07日 | 今年の梨づくり
 立秋を迎え、ちょっと体力のない木の実が色づき始めました。これから約3週間、幸水の季節です。
 初めの収穫はどうしても品質的に不安定になり、今年の実はどうかなと心配になります。試食してみたところ、甘さはあり、平年並みの大きさにまでなりそうです。欲をいうと、降雨があればもっとしゃきっとした肉質になるのですが。
 表面の色づき具合で熟度を判断します。横径が9cmを超えても青い実はまだ大きくなります。最盛期は来週でしょうか。

蝉の羽化

2005年08月04日 | 今年の梨づくり
 この時期のナシ畑はセミの養殖場になっています。ナシ畑を見歩くと、驚いたセミが飛び立ち、ぶつかってきます。時にはオシッコもかけられます。
 ナシの樹液を吸って棲息しているのですからセミは害虫です。殺虫剤を撒かずに防除できないかと、昨年はナシの幹にビニール製の「腰巻き」を巻いてみました。セミが幹を登れなくして羽化できないようにしたのですが、それなりに効果もあったものの草によじ登って羽化するものもあって、幾分減ったかなという程度。「腰巻き」の取り外しの手間やゴミの始末を考えるとはたして効果はどうかなということで、今年は放置状態です。また、賑やかな夏が戻ってきました。

 長女が小学生の時、夏休みの自由研究といえばセミの観察でした。1本のナシの木のセミの抜け殻が200個近くあることから、幼虫時代のセミも加えると1,400匹ものセミを養っているかもしれない。なぜ同じ場所にセミの抜け殻があるのかという疑問から、セミの幼虫は明るい場所、つまり羽根を広げられるだけの空間があるところを、闇の中で探すのではないか。ならばセミの幼虫捕獲器もできるのではというようなところまで考察して、それなりにいい研究ではと思っています。これらの内容はわが家の「のらやま通信」2000年8月号、2001年8月号で紹介しています(ホームページののらやま通信バックナンバーでご覧になれます)。
 ナシ畑のセミの生態をテーマに自由研究したいお子さんはいませんか。会場を提供しますよ。でも今年はもうすぐナシの出荷も始まりますので、来年ですね。

イネが開花し始めました

2005年08月03日 | 今年の米づくり
 まわりの田んぼより10日遅く田植えをしたわが家の田んぼでも、穂が出てきて花を咲かせ始めました。なぜって思われるかもしれませんが、田植えが遅くても播種期は同じで育苗期間が長かっただけですから、成育期間はまわりとそれほど違いないのです。
 5月の連休前に植えた田んぼではもう9割り方の穂が出そろいました。田んぼ全体に穂が立ち並んだ状態を「出穂」というそうです。昨年より1週間から10日遅れています。関東あたりでは出穂から35日程度(東北では45日ぐらい)で刈り取りといわれます。とすると、現在、出穂の状態の田んぼで9月10日頃か。わが家の田んぼでは出穂まであと10日くらい。稲刈は9月20日前後、秋のお彼岸ですね。

8月になりました

2005年08月01日 | わが家の時時
 梅雨明け後もぱっとしないうちに、もう8月。去年はナシの収穫が始まっていましたが、今年はまだ。あと1週間ぐらいでしょうか。
 ナシの発送予約は例年通りにいただいておりまして、毎日、ファックスが唸っております。ありがとうございます。これもまた例年通りですが、そろそろ最初の品種、幸水の確約はできなくなりそうです。あくまでも収穫してみないとわからないことなんですが、次の豊水に変更させてもらうことがあるということで、現在お受けしています。ご了承下さい。

 今朝、トウモロコシの脇を通ったら、ブンブンとすごい数のハチがトウモロコシの雄花から蜜を集めていました(写真には写せなかったようですが)。夏休みのおやつというと、スイカかトウモロコシ。最近は早い時期から出回っていますが、やはりトウモロコシは昼寝をした後に食べるのがおいしい気がします。