のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

これが収穫台車

2005年08月14日 | 今年の梨づくり
ナシの収穫には一人ひとりの台車を使います。この写真の台車はオリジナル改造車。元の台車は20kgコンテナを上段と下段に二つ乗せて収穫するものでした。一輪車やリヤカーを製造するメーカーにナシ農家が要望して作られたそうです。軽量にできていて、両手でナシをもぎながらお腹で台車を押していくなんて芸当もできてしまいます。ところが、メインのコンテナが一つなので、収穫の最盛期になるとすぐにコンテナがいっぱいになって能率が悪い。

そこで第一の改造、上段に木枠を付けて二つのコンテナを乗せられるようにしました。すると今度は、バランスが悪くなって地面のわずかな凹凸で転倒したり、荷重に耐え切れず車輪が歪んだり。当然ですよね、そういう使い方は想定していなのですから。車輪を交換しようとすると、特注のようなものだから結構高い。一輪車のタイヤなんて600円ぐらいなのに・・・

そこで第二の改造。納得米づくりの一人、金属加工の匠にお願いして、車輪を一輪車用のタイヤに、ついでに車軸も間隔を広げました。おかげで前後だけでなく左右方向も安定度が増し、地面の凸凹も大きなタイヤで吸収して作業能率も向上しました。製造メーカー様、このアイデアはいかが。

以前はかごを首から下げて収穫し、トレーラーのコンテナに移し替えていました。収穫期は実の重さで棚が下がっています。ただでさえ前屈みの格好で収穫するのですが、首から重いものを下げるといよいよ腰に負担がかかります。収穫台車はナシ農家の救世主です。