のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

並び立つ折合い探す夏立ちぬ

2012年05月02日 | 春の梨畑
ナシの花の交配の際には大活躍してくれたニホンミツバチ
開花終了後
ナシ畑に殺虫剤を散布したのですが
わが家のミツバチたちはまだ元気です

殺虫剤ですから昆虫の仲間のハチも影響を受けるでしょうが
最近はミツバチに影響の少ない農薬も出始めています。
花の交配はムシに頼っていながら
一方で殺虫剤を散布しなければならないという果樹農家ゆえのジレンマ

数年前 世界規模でミツバチの数が減っていて
その原因は農薬の使用にあるというニュースが盛んに流れ
果樹農家としてはまことに居心地の悪い思いをしていました

わが家では毎年殺虫剤を使ってきて
それでも毎年ミツバチが花が咲くと集まってくれるという事象を見てきました
数が減っているのは西洋ミツバチで
天然のニホンミツバチはそれほどの影響を受けないのではないか
西洋ミツバチの数が減ったのは農薬の影響ではないのではないか

そんな仮説を検証するため
ってそんな大げさなものではないのですが
この春からわが家の庭で2群のミツバチの巣をあずかっています


虫と人の共生という話題では
住宅地に置いていたニホンミツバチの巣を
近隣の方からのクレームで撤去をせざるを得なくなったという話を聞きました

その方は去年からニホンミツバチを養ってきて
この春初めて分蜂したそうです
たまたまその分蜂の塊がお隣の庭にいってしまい
お隣はびっくり

このハチは人を襲ったりはしないと理解を求めたのだそうですが
納得してもらえず
不在時に殺虫剤を散布されそうになったこともあったとか

毎朝 娘さんが巣箱から出入りするハチを楽しみに観察していたそうです
家から巣箱を運び出す時 涙を流して別れを惜しんだといいます

“養蜂”という言葉があります
ハチは人間とペット以上の関係にあるといえないでしょうか

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2 コメント

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花粉がたくさん (た~ぼ@花囲夢)
2012-05-03 05:32:47
先日、松戸の方が巣箱とキンリョウヘンを置いていきました。1日の日に、どういうわけだかうちの巣箱に分封群入ってくれて、雨だというのに蜂たちは出入りをしています。今、柿の木の近くに置いてあります。

今年は、植えてあった幸水が花をたわわに着けました。梨も柿も最低限の農薬は使っているのですが、今年はちょっと考えさせられますねぇ。
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ラッキーでしたね (suginofarm)
2012-05-03 09:07:10
わが家のトラップ巣箱にもキンリョウヘンを置いていただいたのですが、残念ながら入っていません。すぐに入ってくれたのはラッキーでした。

以前、対馬を訪ねた時、山中いたるところにハチの巣箱が置かれているのをみました。花の数よりハチの数の方が多いのではないかと思えるほど。

ミツバチの巣が身近にあるというのは、花でいっぱいな街ってことになりますよね。農薬を使う農家もいじけずにミツバチを飼いましょう。
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