のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

40年の埃の下からよみがえる80年前の意地と心意気

2012年06月16日 | わが家の時時
6月11日よりわが家の農産物加工場のリフォーム工事が始まりました

10年前 道の駅直売所オープンにあわせて
かつて台所兼食堂だったところが小さな菓子加工室となり
その後 だんご製造機械などを導入して充実を図ってきました
子育て期も終了して さあ 女の自立充実期
これまでの菓子製造と新たなジャム・ソース製造の本格的な設備の整った
小規模な農産物加工場へ借金をしての投資です

工事業者が入る前の数日間は
加工資材の引越しやら積り積もった家財道具の整理に追われました

             

             

             

             

今回はかつての台所兼食堂だった部屋だけでなく
一時 三夫婦四世代が居間として使っていたところも対象
ここ40年ほどの間の生活空間をリフォームします

生活様式の変化に伴いリフォームにリフォームを重ね
ついには既存の建物はそのままに新たな家屋を建ててしまい
調度品を処分しないままいつの間にか埃がたまっていく
敷地に余裕のある農家にはよくあることですが
わが家はまさにそれ

今となってはゴミになってしまった身の回りの品々を処分することは
思い出の大きさに比例してエネルギーのいることです

かつての風呂の更衣室あたりに埋もれていた引き戸が出てきました

                

子ども時代から見慣れていた木製の引き戸です
高度成長期まえの昭和あるいは戦前の匂いがぷんぷん漂ってきます
もしかしたら80年前 わが家の創成期
はじめて家を建てたときからのものかもしれません

まだ使える もったいないと数度のリフォームを潜り抜けてきましたが
今回はこうして写真に残すだけにして処分してしまいました

明治生まれのわが家の初代曾祖母は
安物買いの銭失いといって良いもののほうが結果として得だよ
とよく話していました
じいさんばあさんも新宅だからとまわりからばかにされまいと
踏ん張って良い建具を注文したんだろうなあ
処分してしまって良かったのかなあと後悔のような
つい感傷的になってしまいました

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2 コメント

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いよいよですね (た~ぼ@花囲夢)
2012-06-19 20:18:46
溜まるよねぇ、ゴミ。まずまずどうしたもんだか。

さておき、新しい加工の場所、期待してます。
一応、うちもジャムにはうるさいので、おいしいものを作るのなら、素材は紹介できますので、ご遠慮なく(^^;;

栽培と加工。なかなか両立するのには大変です。ポイントは、冷凍庫での素材の保管と丁寧な加工です。ワザも重要だけど、味をしっかりとやらないと、これもまた難しいものです。

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よろしく (suginofarm)
2012-06-19 21:11:15
加工所建設にあたっては伊那のK先生からアドバイスいただいています。
花囲夢さんはK先生の兄弟子ですから今後ともよろしくお願いします。
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