のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

寒玉子割れば双子の目出度さよ(高浜虚子)

2007年12月20日 | 冬の梨畑
今日は一日、トラックの運転席だったような。午前中は野田までくず大豆を引き取りに行き、午後は友人が仲介してくれた卵殻を運んでいました。

昨年も(といっても今年の一月でしたが。2005年はこちら)同じ生産組合から分けてもらいました。今年は大豆の作付け面積も増え、天候にも恵まれ収量は増えたといいますが、くず大豆自体の量は例年の半分。約10kg袋で130袋を確保しました。

米、麦、大豆を輪作する生産組合。有機栽培の可能性を伺いましたが、借地ということもあって雑草の種を残すことができず難しいという話でした。暗に「机上の空論」と笑われたのかもしれません。実際に栽培する方にしてみればそれが現実でしょう。

卵殻はマヨネーズ工場かどこかからの廃棄物のようです。フレコンバッグに1t入っています。ほとんど袋代+輸送料ぐらいの価格で手に入れることができました。こんな条件でまた出るとは限りません。4袋確保しました。

大豆は窒素分、卵殻はカルシウム分の肥料になります。しかも産業廃棄物の一種で費用も低く抑えられます。原資ですからその後の手当てが面倒ですが、安く手に入るものを集め回らねば。そうそう、「安心して使えるもの」ということも付け加えなければなりません。

最近は面倒とかそんなことは言っていられない状況になってきました。原油価格高騰のあおりで燃料や資材費が上昇。ここ数年頼りにしてきた魚粉も中国の買占めで品薄、高騰。バイオエタノール原料のトウモロコシの栽培面積が増えたこともあって化学肥料の価格も上昇しているそうです(日経新聞)。

農業もグローバル経済の歯車のひとつと実感する冬です。これからはより身近な「おから」の活用も考えていかないと。