のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

傷(て)を負いてたもとに逃る兎かな

2007年12月18日 | わが家の時時
ナシ畑で作業している時でした。パン、パーンと3,4度銃声が鳴り、同時に複数の犬の吠える声。また近くでやったなと思っていると、野ウサギがこちらの方へ駆けてきます。え?!ウサギを狙ったのか?

野ウサギはいかにも動転している様子。いつもなら一直線に飛んでいくのに、おろおろしながら足元をかすめ走り去りました。ちょっとして二匹のビーグル犬が匂いを嗅ぎ分け嗅ぎ分け追ってきました。が、少し先で匂いが消えてしまったようです。あっち行ったりこっちに来たりしながら盛んに吠えまくっていました。どうにか逃げ抜けたか。

そのうち銃を肩にかけたKYがやってきました。「どうもすみませんね。えへへ」犬が畑の中を走り回っていることへのいいわけだったのでしょう。とんだ挨拶です。

「こんなところで撃ってはだめじゃないか。空に向けて撃ったんじゃないだろ」「ウサギを狙ったんだから畑に向けて撃つしかないよね」とっさに次の言葉が浮かびませんでした。

もう一人KYが後から歩いて来ました。「空へ向けて撃つ以外、禁止されているじゃないのか。畑には人がいるんだぞ」「 …… 」

後ろ姿を見て初めてウサギをぶら下げ持っていることに気がつきました。逃げてきたウサギとはつがいだったのか。野うさぎは「すぎの梨園」のイメージキャラクターです。ナシ畑でころころした糞をしていたであろうウサギが、この日、少なくとも一匹いなくなりました。

連日、銃の規制についてマスコミが取り上げている最中です。こういうKYたちが銃を所持、使用していると思うと、ほんとうに怖くなります。禁猟区域の設定も見直さねばなりません。