のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

抱きしめて逢ふ夜は雪のつもりけり(泉鏡花)

2007年12月29日 | 冬の梨畑
今宵、雪は降ってません。雨が降っています。写真では、カビが籾殻を抱きしめています。

ナシの株元に置いていた籾殻が白いカビに包まれていました。どういう類のカビかはわかりません。籾殻が分解する過程で菌類が活躍してくれることは歓迎ですが、はたしてナシにとってどうなのか。少し疑問に思っています。

籾殻は身近な有機質ですが、分解しにくい性格があって生のままでは使いにくい傾向があります。ですから昔から堆肥の原料や炭にして利用されることが多かったのだと思います。

知人のところから大量に籾殻が入ることがあり、ナシ畑の地表を覆う資材として使うなら大きな問題はないだろう。株元の抑草効果があるだろうと考えていました。

しかし、この白い菌類がナシの根幹部の胴枯れやモンパ病菌と同類のものであるなら、良かれと思ってしてきたことが逆に病菌を繁殖させてしまっていることになります。実はそうではないかと思われる事例が観察されていまして、はてさてと考えているところです。