のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

実るほど垂れる枝ぶり朝の露

2006年08月28日 | 今年の梨づくり
細い枝に3個の実がついていて、しかも皆大きい。今にも枝が折れそうです。

ナシ作りでは、枝の先端を上げることで養分を引き上げ果実を太らせる、というのが一つの常識です。川の流れとは逆に、樹や果実を育てる養分は下から上に流れるという理論です。

その理論からいえば、枝先が垂れてしまっては実は大きくならないはずですが、やはり、皆大きい。樹づくり、枝づくりのためには先端を上げた方が良いようですが、実づくりとしては必ずしもそうではないのかもしれません。もちろん、果実の母体となる樹や枝が元気でなければなりませんが…

枝先を下げてナシづくりをするというある農家の技術を、『現代農業』という雑誌で連載していました。彼はもしかしたらこんな光景を見て、ちょっと変わった栽培技術を気がついたのかもしれません。「観察力」のするどい方なんでしょうねえ。