のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

驟雨止む待っていたような法師蝉

2006年08月15日 | 今年の梨づくり
台風によるものと思われるにわか雨の中、ナシの収穫をしていました。雨が止んで日が少し差し込んだかと思うと、近くの林からツクツクボウシの鳴き声が聞こえてきました。昨年も8月15日に初鳴きを聞いたと思います。季節は確実に秋になっているようです。

これまでも何度も弱音を吐いているように、今年のナシづくりでは頭の痛いことが次から次へと現れます。

今度は、シンクイムシ?被害です。ただ、いつもの被害の様子と違うようなのです。これまでよく見られたのは、「ナシヒメシンクイ」と呼ばれる小さな蛾の幼虫が主に果実の下側(尻側)に入り込むものでしたが、今年は果実の上側(肩側)に大きな穴を開けています(写真)。「モモシンクイ」という害虫もいますが、それとも違うような…。

この被害の出ている畑では5年以上も、安全な農薬といわれる合成フェロモン剤を使用し、適期に殺虫剤も散布したつもりです。やるべきことはやってきたのに、という思いです。散布のタイミングが合わなかったといわれればそうなのですが、もしかして合成フェロモン剤に適合しない新種の害虫か。

日照不足やカメムシ被害でただでさえ出荷量が少ないのに、いつまでもこのシンクイムシ被害が出続けられるというのは、まったく踏んだり蹴ったりです。