![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/0b/48e10b1385a9e93924b71a8d771c9802.jpg)
落葉樹の林内には暖かい陽が射しこみ、春の花が楽しめる季節になりました。
野生ランでは春一番に花を咲かせる「シュンラン」(春蘭)です。
今も花を咲かせていますが、画像の撮影日は3月31日です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/05/f6dff489665c4cef61e6e36ea1d41131.jpg)
林縁を彩り始めたシソ科の「カキドオシ」、濃い紫色の斑紋と白く光る毛が派手目です
茎は長く横に這うことから、垣根を通して隣に入り込む『垣通し』ということのようです。
葉は対生で丸く、長い葉柄や茎など全体に白い毛が目立ちます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/e7/9c0fbf15e79528ab13370fe2c71e59d2.jpg)
イラクサ科の「カテンソウ」、点の様な小さい花、漢字で書くと『花点草』です。
風媒花ですので、虫たちの気を引く花弁も蜜も必要なく、なんとも目立たない花です。
雄しべの葯はポッと弾けて白い花粉を飛ばすとか、その瞬間を見れたらと願っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/0d/7336b5c67bd8de16db84b36033ab28e5.jpg)
神社に続く石段にキク科の「センボンヤリ」が、白や紫の花を開き始めました。
花は春型と秋型があり、春型は縁の1列に舌状花をつけ、中央に筒状花をつけます。
秋型は茎の長い閉鎖花をつけますので、いかにも名の『千本槍』の様相をみせます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/87/8864a3df0176d3b3971112311a6d28a5.jpg)
春にはお馴染みのスミレ、「タチツボスミレ」です。
特徴は、茎が伸び、葉は卵形、側弁は無毛、托葉がくしの歯状で見分けは容易です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/61/c66f63b2c4041de6827cb55ce76f0b2f.jpg)
早春に咲くスミレで、タチツボスミレの次ぐらいに花を開かせる「ヒナスミレ」です。
特徴は、茎が伸びず、葉は披針形、側弁に毛があり、柱頭はカマキリの頭形です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/e6/d707d828be593ee1168c4934b1f93846.jpg)
眩しいような鮮やかな黄色い花、遠目からもキンポウゲ科だと分かります。
がっしりした株なので「キツネノボタン」か「ケキツネノポタン」と思ったのですが。
1回3出の複葉が見られず、花弁が碗状に開いているので「ウマノアシガタ」でしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/b1/0877318a68e0e75c80919f74d29813d5.jpg)
マッチ棒の頭ほどの白い小さな花をつつましく開く、ユリ科ネギ属の「ヒメニラ」です。
『姫韮』の名前のとおり、ニラのような臭いを春の林内に放ちます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/e8/65093ffcb73eb73be4f700343ac14153.jpg)
比較的明るい林に咲くユリ科で、キバナノアマナ属の「キバナノアマナ」です。
甘菜とつく植物、その昔には食用となったのでしょうが、今は多くが保護されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/22/55c835237b485d3bbf082e3bc0621471.jpg)
フクジュソウの根と連がっていたことから「レンプクソウ」、漢字で『連福草』いい名です。
淡黄緑色で目立たない5個の花を、サイコロのような立方形に咲かせる、珍しい花です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/8b/3c57f3218d8ad5b195d825a6aa985969.jpg)
セリ科でヤブニンジン属の多年草「ヤブニンジン」の開花が始まりました。
似たセントウソウの方が早咲きなのですが、この株はどうしたことか、急いでいます。
ヤブニンジンは果実がこん棒状で有毛、セントウソウの果実は紡錘型で無毛です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/71/a57cb8c03a901821d5aff9b6bb1dcbf0.jpg)
早春の明るい林内に咲く、高さ1~2mの落葉低木「ハヤザキヒョウタンボク」です。
ヒョウタンボクの仲間では最も早咲きで、この画像の撮影は4月1日です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/ca/4d7ed5d90663a528294e78ef97eec912.jpg)
同じくヒョウタンボクの仲間「アラゲヒョウタンボク」と「ミヤマウグイスカグラ」です。
ミヤマウグイスカグラは『ぐみ』とよばれる甘い実を結び、昔は子供たちのおやつでした。
仲間のヒョウタンボクの実は多くが有毒、実の形で食毒の見分けをしていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/80/237dde977f8a954938fb808082be3f05.jpg)
白に近い淡い紅色の花をさりげなく開く、サクラの仲間の「チョウジザクラ」です。
花を横から見ると丁字や丁子(クローブ)のように見えることから『丁字桜』だそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/4b/cec2924d3ce58076db720fc7b2e21f85.jpg)
木五倍子と書いて「キブシ」、実を染料の五倍子(ふし)の代用に使ったことによるとか。
10cmほどの花茎に多くの鐘形の花をつけ、雄花は淡黄色、雌花はやや緑色を帯びます。
別名をキフジと呼びますが、和装の髪飾りを連想し、春の出会いが楽しみな花です。