信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

12-5 梅雨の実生山野草 

2012年07月07日 | 実生
信州は空梅雨から一転、このところ、どんよりした日が続いています。
1日雨の予報でしたが、幸運にも予報がはずれてくれました。
今日は土曜日、ゆっくりと種から育てる山野草とふれあいました。





種を播いて3年目のシキンカラマツです。
今朝、花を開いてくれました。
梅雨の時期に、この優雅で高貴な花穂を見れるとは、幸せ至極です。




5月26日に「幻の花復活」で掲載しましたアズマギクの実生です。
自生地を管理する事業所の職員の皆様には大変お世話になりました。
草刈りは株をよけながらで大変だったことと思います。
また、採種までして頂きありがとうございました。
7つの花托から340粒の種が採れました。
アズマギクの種まきは初めてなので4種類の土壌に50粒ずつ播いてみました。
今日で播種後2週間目ですが、どの用土からも40株ほどの双葉が出ています。




ギョウジャニンニクの種です。
花が終わると葱坊主を作り、1つの花に最大3つの種を稔らせます。
庭には8つの葱坊主ができまして、183粒の種が採れました。

ギョウジャニンニクの実生栽培は発芽までに日数をかかり、発芽率も思わしくありません。
その原因として、硬実種子の場合や、休眠等を考えてみました。
硬実種子とは、種の皮が硬いこともあるのですが、水が通りにくい種皮を持つ種をいいます。
水が種皮をとおり胚乳などに達しないと発芽することができません。
なお、硬実種子も透水性はゼロではないので長い日数をかければ発芽します。

硬実種子の種を播くときは、発芽しやすいように工夫してやります。
種の皮を傷つけておくことと、種まきの前に1日水に浸けておくことです。
また、種まき後、寒冷紗などで覆い乾燥を防ぎます。
種に傷をつけるには、刃物やサンドペーパー、薬品などを使います。

硬実種子の植物には、アサガオ、スイートピーなどがよく例にあげられます。
山野草ではミヤコグサもそうです。




私はすりこぎで種皮に傷を付けます。
割らないように、種子の内部に傷をつけないようにやさしくゴリゴリします。
その後、種を水につけて冷蔵庫に1晩おき播きます。
今年は休眠打破対策に、冷蔵庫で低温処理を1週間ほど行ってみようと思います。
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