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紅紫色の花を咲かせるノバラの仲間の第4回は「タカネバラ」です。
カラフトイバラやオオタカネバラとは、葉の形や、枝先の花数などが異なります。
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標高2000mほどの八方池の周辺に「タカネバラ」の案内板がありました。
本州中部以北の高山帯の石礫地に生え、ミヤマハマナスとも呼ばれるそうです。
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高山植物としては珍しい、濃いピンク色で4cmほどの大きな「高嶺のバラ」です。
開花期は6~7月で、訪れた7月17日に残っている花はわずかでした。
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葉が茂り樹姿や茎の状況が分かりませんので、秋の画像を載せました。
樹高は50cmほどで、株元からたくさんの茎を出しています。
刺を残す幹もありましたが、ほとんどの茎には刺が見られませんでした。
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葉は特徴的で、似た仲間との見分けのポイントになります。
小葉は楕円形で3~4対、葉先が丸く、鋸歯は刺状に鋭く尖っています。
頂小葉と下位の葉の大きさは、オオタカネバラのような大きな違いはありません。
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若い株では、小葉が5対の葉も見られました。
生育場所が歩道から離れており、葉裏や葉軸などの確認はできませんでした。
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托葉の状況、萼筒や花柄の腺毛や毛の有無についても確認ができませんでした。
枝先の花の数は1個で、複数のものは見当たりませんでした。
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9月下旬、タカネバラが葉を暗赤色に染め、高嶺の秋が始まっています。
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高山の石ごろの地での生活は厳しそうですが、りっぱな実をつけています。
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歩道から株が遠いので、登山用ポールの先にメジャーをセットして近づけました。
果柄と、果実(偽果)の長さがなんとか計測でき、ともに1.5cmほどでした。
果実の形は楕円形です(紡錘形と言った方が良いでしょうか)。