そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



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昨年、アメリカで大ヒット。
ハリウッドの大手映画会社が、史上初めてアジア人だけが(ほぼ)出てくる映画を作り、大ヒットしたという作品。
今まで観られずにいたのだが、AppleTVのレンタルで自宅地下ホームシアターにて観賞。
その感想。

うん、これは納得の面白さ。
星は3つ半。★★★1/2
興味がある人は観たほうがいい。
アカデミー賞に何ひとつノミネートされていないのが不思議なぐらい。

まずオープニングのエピソードでアジア人である日本人観客はグッと来るだろう。
黄色人種に対する白人の根深い差別意識を強烈に皮肉りつつ映画は始まる。
映画の舞台はシンガポール。
もはや日本よりも国民1人あたりの所得が遥かに上になった超最先端国家シンガポール、その素晴らしい街並みは圧巻。
さらにそのシンガポールで超大金持ちだという設定のセレブの暮らしぶりが観られるのだが、あながちそれもウソでもないのだろう。
度肝を抜く金持ちぶりが、中華系のそれとして描かれるので、日本のネトウヨは地団駄踏んで悔しがる映画なのだろうが、それが今や世界の現実だし、僕はシンガポールや香港は当然、中韓台湾はもちろん、ベトナムやタイやフィリピンまでもが日本を経済的に追い越す日もそう遠くないだろうと思っているリベラル派なので、この映画には素直に「すげーなー」と思わされた。
日本が失われたこの30年間、意味のない構造改革や企業解体や必要ない自由化に明け暮れて、経済的体力をどんどん失っていった間に、アジアの同胞たちはここまで力を付けていたのだという事実が事実として描かれているだけのこと。
日本が衰退し、落ちぶれるというのはもはや歴史の必然なので、何とも思わない。
そんなリベラルな世界の見方が出来る日本人には、大変楽しめる映画だろう。
だが、中韓に未だ根拠なき上から目線を持っているネトウヨたちにはオススメしない。
腹が立つだけだろうし、また余計な差別意識がむき出しになるだけだろうから。

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