そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



三谷幸喜「大空港2013」
クリエーター情報なし
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「カメラを止めるな!」の余波で、三谷幸喜のワンカットドラマを2本観た。
Amazonプライムに入ってる人はただで観られるのでぜひ観て欲しい。
「Short cut」という中井貴一と鈴木京香のほぼ2人だけで山道ワンカット110分のドラマと、「大空港2013」という竹内結子主演のワンカット群像劇100分の2本だ。

「Short cut」は山道を2人で進んでいくワンカットで凄いのだが、いかんせん長いし、途中ダレる。
登場人物が全部で3人だけなのが原因で、脚本に無理矢理感が生まれていて、とても惜しい。
ただし、最後の最後でクレーンカットになるのは「カメラを止めるな!」の元ネタだと思う。
このとんでもないワンカットドラマを成立させている役者陣とカメラマン始めとするスタッフに敬意を払いたい。

そしてもう1本の「大空港2013」。
こちらは素晴らしかった。
松本空港を舞台に、ワンカット100分のコメディ群像劇が展開するのだが、主要登場人物が10人ぐらいいるかな。
エキストラを入れたらもっと多いのだが、これが全て狂い泣く、スタッフの見切れもなく、ワンカットで芝居を続けるという奇跡的な1本。
「カメラを止めるな!」の冒頭37分も素晴らしいが、こちらもむ負けていない。
むしろプロのスゴ技という意味では、こちらが上だろう。
竹内結子や香川照之の芝居に加え、その他全員が100分ワンカットの緊張感の中、完璧に全てを演じきると言う感動(2ヶ所噛んじゃう役者さんがいたけどそこはご愛敬w)。
これは必見の作品だと思う。
「大空港2013」、星3つ。★★★
竹内結子、見直した。
そして香川照之はやはり凄い。
生瀬勝久とオダギリジョーも頑張っている。
三谷幸喜作品では安定の梶原善。
懐かしの青木さやかとか。
うん、すごいワンカットだった。

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