ある番組のリサーチで仏像について学んだ。
そしたら「へぇ~」ってことばかり。
なるほど仏像ってそういうことだったのか、って感じ。
面白いな、仏像。
まず仏像には5種類ある。
如来。
菩薩。
明王。
天部。
羅漢。
こんな基礎知識からして僕は知らなかった。
で、この仏像。
一体誰なんだ?ってはなしだ。
僕はどれが誰だか全くわからなかった。
5種類の内2つは、仏教の始祖ブッダだ。
彼をかたどった仏像は、如来と明王。
この2つは、ずばりブッダその人の偶像だという。
鎌倉の大仏とか奈良の大仏は、如来で、ブッダ。
で、お不動様とかは、明王で、ブッダ。
ブッダは如来と明王。
如来は優しい顔をしている。
これは悟りを開ききったブッダ。
だから顔が優しい。
で、明王は怖い顔をしている。
これはバカな民衆を脅してでも仏教に入信させて救おうととしているブッダ。
ブッダも怒るのだ。
激怒するのだ。
人間味溢れるブッダが明王だと思えぱいいだろう。
↓これ、ブッダが怒っているのだ(不動明王像)
ずいぶん怖いオッサンだったんだな。
で、菩薩と羅漢。
これは、ブッダの弟子たち。
だからブッダ本人ではない。
ブッダの教えを広めるために頑張った弟子たちが、菩薩や羅漢なのだ。
そんでもって、天部はブッダ以前の神々のこと。
インドの昔の神々だったり、日本だったら神道の神様までここに入っちゃってゴチャゴチャになったりしている。
七福神なんかがそうで、帝釈天とか弁財天とかはインドの神なのだが、恵比寿様は日本の神様だったりする。
もう、出身地がゴチャゴチャになっているのだ。
でもまぁ七福神でまとめて天部。
↓ちなみに仁王像は天部らしい。
どの仏像が誰なのかってだけで大いに感心したのだが、さらに面白かったのが、如来の手の形。
これ、どんな手の形をしているかで、なにに御利益があるか決まっているらしい。
鎌倉の大仏の手の形。
これが実は最強の形。
何でも救ってくれる徳の高い手の形だそうだ。
ただし、相手が熱心な仏教徒の場合に限る、らしい。
で、一方のこちら、奈良の大仏の手の形。
これは9種類ある手の形の中で、実は、いちばん低い位の形。
その代わり、誰でも救える。
仏教徒でなくても、どんなに愚かな民衆でも救ってあげられる手の形なんだって。
他にも薬師如来の手の形は、病気に効く形だったりする。
まぁ、そもそもよく考えたら「薬師」だもんな。
「くすりし」だ。
薬師如来は、左手に薬のツボを持っている。
で、如来には、そういう手の形が全部で9種類あるそうだ。
で、この9種類の如来の手の形。
9種類全ての仏像を飾る寺も多い。
例えばその一つが、九品仏(くほんぶつ)浄真寺。
そう、世田谷区の東急大井町線の駅「九品仏」にある寺だ。
9種類あるから、九品仏。
なるほどなぁ~だ。
なんだか、九品仏に行きたくなってきた。
PASMOの使いどころかも知れない。
でも東急大井町線って……
どこから乗るのだ?
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