ランス9 ヘルマン革命その2
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その男の名はピッテン・チャオ、ハランチョ王国の将軍で、彼も又パットンの応援に来たのである。
ともあれ、これで魔法砦の内部に入ることができた。
その装置は・・・ 浮要塞である。
空とぶ要塞ではなく、地面からは精々2.3メートル程浮き上がるだけで、速度も人が走る程度である。
とはいえ、多数の人間と多量の装備を一挙に移動できる、画期的な兵器であることは確かである。
一方ステッセルが権力を握ることができたのは、闘将パステトの存在である。
彼?は浮遊都市に配備されていた闘将の一つなのだ。
身長は3メートル、鉄の塊でダメージは受け付けず、魔法も効かないという、闘いのための将である。
それをステッセルは我がものとしたのだ。
さらに、ステッセルは偽と本物のパットン殺害の為に、両方に暗殺団を差し向けた。
第5章
アホネロ将軍は、コサックに逃れていたが、そこへランス達の浮要塞が襲って来て、城壁に橋を架ける。
追い詰められたネロは、館に火を放ち、市民を道連れに死のうとするが、護衛として雇っていた日本人女性に阻止されるが、これが負け戦が好きというけったいな女性である。
その名を「戦姫」という・・・
そこにランスが現れてネロを叩ききった。
ヘルマン随一の知将レリューコフ率いる、ヘルマン1軍に出動命令が下った。
それも夜勤の300名のみで、コサックの無法者に対処せよというのだ。
一方、剛勇で知られるロレックスと5軍は、山を越えてリーザス領に侵入した。
リーザスでは、不在のリックに代わり親衛隊長のレイラが、リックの赤鎧を着て赤軍を指揮することになる。
第6章
ヘルマンは、無法者はコサックからボーンに向かうだろうと考えるから、ヤンクーツクを攻略し、そこで反転して、慌てて追ってくる5軍を叩こう、とランスは進言した。
パットンも賛成し、ヤンクーツク攻略となった。
しかし、ヤンクーツクで待ち構えていたのは、精鋭の1軍であり、しかも指揮は練達の将軍レリューコフ自身がとっていたのだ。
ランス達は軽く一蹴と考えていたが、敵の意外な手強さに一旦退却を決断した。
この頃にはランスもパットンも、相手は寄せ集めではなく、精鋭揃いの1軍で、指揮は将軍自身だろうと気がついていた。
ランスは又思いついたが、それもレリューコフに読まれていて、リックの進言で辛うじて脱出することができた。
すると、あてな2号が現れて、宛名が軍師になるれぇすなどという。
そこでランスはまた思いついた。
「そうだ! 軍師を呼べばよい。
JAPANには名軍師がいた筈だ。 あてな、お前手紙を届けろ」
あてなはアイスの街にやってきた。
「と~りんちゃ~ん!」
真田透琳は戦国ランスに登場する、当代きっての名軍師で、モデルは真田昌幸か幸村だろう。
第7章
かなみは透琳と出会い、皆に紹介するとパットンは大喜び、「男などイラクインドイングランドイラン」といい顔をしないランスを口説き落として、無法者の一員としたのである。
レリューコフは攻城砲を低地に隠して浮要塞を足止めし、巨大な鉄の橋を渡して浮要塞に乗り込んできた。
乗り込んできたヘルマン兵をなんとか撃退すると、ようやくフリークが浮要塞を動かせるようにし、移動させた。
そして今度は無法者が、ヘルマン1軍が城に入る前に突入しようとしたが、レリューコフは単身浮要塞の前に立ちはだかり、身をもって兵を逃がそうとする。
敵ながら天晴れというものである。
しかしピグが後から石でごつんとやり、兵士達はレリューコフをヤンクーツクに運び入れた。
ピグは、ぷりょとの融合実験体にされた少女で、ここでランスとの個人戦である。
ピグの特技は分身で、計8人のピグとの闘いになったが、単体の攻撃力は高くないので楽勝。
ランス9 ヘルマン革命 その3へ続く