7月13日の書き込みです。
ベラルーシのコロナウイルス感染者数は65114人になりました。1日の新規感染者数は182人です。
死者数は468人になりました。
55492人が回復しました。
114万件を超える検査数となりました。
ミンスクで救急隊員をしている人から話をうかがうことができました。
コロナウイルスが広がり始めてから、救急隊員の仕事は激務になりました。
コロナウイルス疑いがある病人の家へ行くとき、ちゃんとした防護服が支給されるときもありますが、最近は勝利宣言も出たこともあり、だんだん簡素化しているそうです。
この人はコロナウイルスに感染していませんが、実はもうすでに感染していて、症状が出ていないだけのような気がしているそうです。ただし抗体検査を受けたわけではないので、あくまでこの人の推測です。
今までの経験の中で一番大変だった病人について話してくれました。
高齢者夫婦が二人暮らしをしており、そのうち夫のほうがコロナウイルス患者によく似た症状が出たので、自宅隔離と自宅療養をすることになりました。妻のほうも感染している可能性があるのと、夫の看病のため、二人っきりで自宅で隔離されていたところ、ある日、目の悪い妻が自宅で転倒。けがをした、骨折したみたいと、自ら救急車を呼びました。
そしてこの話をしてくれた救急隊員がその家に行ってみると、夫のほうがすでに死亡していました。
あわてて、念のため心臓マッサージをしましたが、もちろん蘇生することはありません。
そのようすを見ていた妻のほうは救急隊員に、
「あのう、けがをして救急車呼んだのは私のほうなんですけど。早く私のけがを見てください。」
と苦情を言いました。目の悪い妻は、自宅でとっくに夫が死んでいたのに気がついていなかったのです。
仕方がないので、妻を救急車に乗せて病院へ搬送。
夫のほうは、検視の結果、肺炎の症状悪化による呼吸困難が死因にだったのですが、コロナウイルスの検査を生前に受けておらず、またベラルーシでは死後のコロナウイルス検査をしないので、結局、コロナウイルスによる死亡者の一人とはカウントされていません。
この救急隊員の方は、コロナウイルスのせいで心身ともに疲れた、人手不足で夜勤も多く、もうふらふらと話していました。
ただし、5月と6月に、やっと医療従事者のためのボーナスが出て、ようやく苦労に見合うだけの高給がもらえた、と笑顔。しかし、健康はお金とは代えられないとも話していました。