ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2023年5月19日。ウクライナ侵攻から450日目

2023-05-19 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年5月19日。
 
 今日、ベラルーシを訪問中のニカラグア外相がベラルーシ大統領と対面会談をしました。
 ベラルーシ大統領はやや声に力がこもっていなかったものの、手に包帯などは巻いておらず、元気そうなようすでした。
 確かに病気だったと思いますが、10日経ってもう治ったというようすです。
 心臓の病気になっているとか手術を受けたとか噂されていましたが、それはありえないですね。

 ちなみにベラルーシとニカラグアは今後、相互にビザを廃止する方針だそうです。
 最近ベラルーシはアフリカに近づきつつあります。ロシア一辺倒ではリスクがあるということでしょう。

 ロシア当局は今日、ウクライナ侵攻を巡りプーチン大統領に逮捕状を出した国際刑事裁判所(ICC)のカーン主任検察官を指名手配しました。
 ロシアの物の考え方の基準に沿えば、こういう手段を採ることもありえるということですね。


 ロシア軍は今日、自爆型無人機22機と巡航ミサイル「カリブル」6発をウクライナの首都キーウなどに発射しました。ウクライナ軍は無人機16機とミサイル3発を撃墜したそうです。


 ロシア外務省は19日、米国による対露制裁への対抗措置として、オバマ元大統領らアメリカ国民500人のロシアへの入国を禁じると発表しました。


 国際環境NGOグリーンピースは今日、ロシア検察庁に「好ましくない組織」の指定を受けたことについて、不条理で有害な措置だと非難しました。
 ロシアは同日、反政権的なプロパガンダを流して「政権転覆」を試みたとして、グリーンピースを好ましくない組織に指定しました。同組織の活動は違法とされ、職員は起訴される可能性があるそうです。グリーンピースが政権転覆???


 今日に行われたテニス、イタリア国際の女子シングルス準決勝で、ウクライナのアンヘリナ・カリニナが、ロシアのベロニカ・クデルメトワに勝利した試合後の握手を拒否しました。
 カリニナは「彼女はロシア出身だから握手をしなかった。握手をしなかったのは別に隠すことではない。この国(ロシア)は実際にウクライナを攻撃したのだから」と説明し、「これはスポーツだが、政治的なことでもある。個人的な事情ではない。(ロシアの侵攻は)許されることではない」と主張しました。
 やっぱり、スポーツ選手の心境はこういうふうになるのでしょう。


 ベラルーシ国内の放射能の測定値が公表されました。
 2023年5月18日現在で、ミンスク、ブレスト、ヴィテプスク、グロドノのガンマ線量率は0.10μSv/時。
 ゴメリでは0.11μSv/時。モギリョフでは0.12μSv/時。
 ベラルーシの人口が多い主要都市では低い値です。
 かつて放射能汚染地域である意味有名なゴメリ州ブラギン地区では0.48 μSv / hでやっぱり他の場所より高めです。
 ウクライナでもし原発事故が起きて、ベラルーシが風下だったら、この数値が変わる可能性が高いです。
 とにかく事故が起きてほしくないです。


 ロシア大統領のものとされる地下シェルターの図面や現地の写真が、ネット上に公開されました。核爆発の衝撃にも耐えられるそうです。しかし少なくとも数日から数週間は生活できるようになっているそうですが、もし地上が壊滅的な放射能汚染されたら、数週間生き延びたところで、即死を免れるだけがメリットで、結局外へ出られないままになるのではないでしょうか。


 

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