ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2021年5月22日。今日も天気が不安定

2021-05-22 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 2021年5月22日。今日も天気が不安定で雨が降ったりやんだりでした。ほとんど1日中薄暗い毎日です。

 以前から反政府活動を行っていた50歳の男性が逮捕され、今年の1月に更生施設で5年間の入所の判決が出ました。(このベラルーシの更生施設というのは、日本で言うところの刑務所と少年院の中間にあるような施設です。)の判決が出ました。ところがこの収容施設内で昨日21日にこの男性が死亡したことが判明しました。

 更生施設によると死因は「心臓が止まったから」なのですが、これはよくベラルーシで遺族に伝えられる死因です。どんなことが原因であれ、人間は死んだら心臓が止まりますから。

 

 このニュースを受けて、ウクライナで反ベラルーシ政府活動をしている男性が、抗議するためか、肥料の入った袋をたくさんマイクロバスに積んでキエフにあるベラルーシ大使館前に数名の仲間と乗り付けました。(どうしてまた肥料なのでしょうか・・・。)

 そして肥料の袋をベラルーシ大使館の門の前に置こうとしたり、中身を路上にぶちまけたりしたため、警備員(ウクライナ警察)に取り押さえられました。その様子を誰か(おそらく仲間)が動画で撮影し、今ネット上で見ることができます。

 この肥料が大使館敷地内に放り込まれたら、刑事事件に発展していたはずなのですが、敷地外だったので警察署に連行されたものの、すぐに釈放されました。

 動画では、取り押さえられた容疑者に警備員が、ずっと容疑者に怒鳴っていて、すぐに連行するわけじゃないんだなあと思いました。何を怒鳴っているかと言うと、一言で説明すれば、ベラルーシ政府にベラルーシ人が抗議活動をウクライナでするのは、ウクライナ人にとって迷惑だからやめろということでした。

 

 ポーロツク市の地区警察署ので留置所の管理責任者である36歳の男性が自宅で遺体で発見されました。ベラルーシ内務省はこのニュースを最初は否定していましたが、今日事実であることを認め、死因は自殺と断定しました。第一発見者は家族だそうです。

 今、ベラルーシでは反政府活動の取り締まりが厳しく、この留置所にも当然反省活動家が留置されていたと思います。その責任者が自殺すると、遺書などあったのか報道からは分かりませんが、私的な理由からであっても、巷はあれこれ噂して写真付き(ご本人の顔写真ではなく、鉄条網とかのイメージ画像)のニュースにするんですよね。

 前から思っていたんですけど、ベラルーシ(ロシアやウクライナなども含む。)のマスコミはニュースにイメージ画像をくっつけるのが好きで、「え、これ、火事の現場の写真?」と思ったら、ただの炎のテンプレな画像(火事のニュースの度に使い回し)だったりするので、ニュースを見るとき、実際に現場で撮影したものか、よく見て確認しないといけないです。ややこしいからやめてほしいです。

 

 アイスホッケーワールドカップ、ミンスク市が会場の一つでしたが、ラトビアだけに変更されましたが、そのワールドカップがラトビアで予定通りスタートしました。

 こんなことがなければ、ミンスクも今頃盛り上がっていたはずというベラルーシ人(私から言わせれば、コロナのせいでそんな盛り上がりはなかったと思います。)そして、経済効果が失われたというベラルーシ人(私から言わせれば、コロナのせいでそんな経済効果はなかったと思います。逆に感染対策に予算を取られ、赤字だったと思います。)そして、ミンスクは会場にならなかったけれど、ベラルーシ・チームは試合には参加できるので、今ラトビアで試合をしているベラルーシ・チームをテレビの前で応援してたら、負けたので、その結果に文句を言うベラルーシ人・・・で今国内は溢れているんだろうなあ、と思います。

 とにかく景気の悪い話です。暗いニュースが多いです。

 


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