9月11日、バチカンの国務長官がミンスクを訪問し、ベラルーシの外務大臣と会談しました。
8月31日、ベラルーシのローマカトリック教会の長、タデウシュ・コンドルセヴィチ大司教がポーランドからのベラルーシへの入国を説明なしに拒否されたことについてコンドルセヴィチ大司教がベラルーシ国籍を持っていることから、法律違反であると指摘しました。
この件についてベラルーシ大統領は、「大司教はポーランド側からの任務を受けたからベラルーシ国内に入国できなかった。」と以前話しています。
司教団は「ベラルーシ当局の一連の言動は、バチカンとベラルーシのカトリック教会の間の建設的な関係を築くことに寄与しない。社会の深い分断を克服するのに役立たない。」と述べました。
予想通りの物別れな会談ですが、わざわざバチカンの国務長官(ローマ教皇に近いところにいる立場の大司教)がベラルーシに来て外務大臣を会談をしたことが重要だと思います。
ベラルーシ外務省はローマ教皇のベラルーシ訪問を正式に招待しました。もちろん今のベラルーシにローマ教皇が訪問するかどうか分かりません。
このようにバチカンから国務長官が来たというのに、今日も赤いカトリック教会(聖シモンと聖ヘレナ教会)の入り口に治安部隊が立ちふさがり、中に入ろうとしたデモ参加者の女性を後ろからも挟み撃ちにして、一人の女性を男性3人で引きずって、教会の真ん前に止めた護送車の中に次々と押し込んでいます。
女性たちは悲鳴を上げて、抵抗していますが、治安部隊を止めようとした女性も護送車へ。落とした白赤白の旗は治安部隊に踏まれたり、丸められて回収されています。
9月11日夜、ポーランドのワルシャワで、「ベラルーシのために演奏しよう!」コンサートがベラルーシ人アーティストとポーランド人アーティストにより行われています。
ベラルーシからはリャボンとトーダル、クリヴィが出演していました。(リャボンとトーダルは今、ポーランドにいるんですね。無事ベラルーシへ戻って来られますように。)
コンサートの様子はユーチューブで視聴できます。