ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

トゥヴァの伝統文化 4

2013-01-23 | 日本文化情報センター
 これもお正月にする儀式だそうです。絹の布を3つにたたんで長くしたものを、年長者が年少者に渡す儀式です。色はいろんなものがあって、黄色でないといけないというわけではありません。
 ちなみに一番神聖な色は白だそうで、お正月を意味する言葉シャガーも「白い月」という意味なのだそうです。
 
 この布の渡し方も決まりがあって、右側のモデル役になった子どもに説明しながら渡していました。言葉で説明するのは難しいのですが、儀式なので少し複雑な渡し方です。

 もらった布は家に持って帰り、どこでもいいのでとにかく高い場所にかけないといけません。
 私も青いのをもらったのですが、今自宅の鏡の枠の上部にかけてあります。
 絵の上でもいいのですが、布の両端が見えるようにかけないといけない、とチョドゥラーさんは話していました。

 画像では無地に見えますが、卍模様やきれいなお花の模様などが入っています。
 わざわざトィヴァから持って来てくれて、ありがとうと思いました。

 話は変わりますが、チョドゥラーさんの長い三つ編みは本人の髪の毛ではありません。
 馬の毛(しっぽ)で作った三つ編みなのです。
 昔はみんな自分の毛で長い三つ編みを下げていたのですが、ソ連時代みんな切られて捨てられたそうです。
 最近はこういう馬のしっぽの三つ編みで代用しています。
 (日本人花嫁が神前結婚式のときに自分の髪の毛で日本髪を結わずに、かつらをかぶるような感じですね。)

 でも良く見るとこの三つ編み、途中で切れていて、間にきらきらした石の飾りがついています。そしてまたその下に三つ編みの続きがあります・・・。
 すごく不思議な三つ編みでした。

 

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