ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシのTVドキュメンタリー作品に一瞬だけ出演しました

2013-12-20 | ベラルーシ文化
 日本ではあまり知られていませんが、フランスの画家フェルナン・レジェの妻はベラルーシ人なのです。

 名前はナジェージダ・ホダセビッチと言い、本人も画家でした。(名前はナディアとかナージャという表記もあります。)
 結婚後の苗字はホダセビッチ・レジェです。
 (ウィキペディアの「フェルナン・レジェ」のページには「弟子でロシア出身の画家であるナディア」とありますが、ベラルーシ出身の間違いですね。)

 そのナジェージダ・ホダセビッチの人生についてドキュメンタリー映画が製作されることになり、去年撮影をしていたのですが、ようやく完成し、先日試写会がミンスク市内にある映画博物館内で行われました。タイトルは「Портрет на фоне эпохи 時代を背景にした肖像画」です。監督はガリーナ・ナガエワ(女性です。)製作はベラルーシビデオセンターです。
 
 どうしてこんなことをわざわざ言うのかというと、私がチョイ役で出演しているからです。
 役割は日本人。そのまんまです。私の子どもも日本人の子ども役で出ています。これもそのまんま。(^^)
 もちろんセリフなんてありませんよー。
 ロケをしたのは去年の秋のミンスク市内で、着物姿での撮影は少々寒かったです。

 それで、どうして日本人親子が出演しないといけないのかというと、ナジェージダ・ホダセビッチがパリで暮らしていたシーンを撮影していたのですが、当時も今もパリは国際都市で芸術関係の外国人留学生が多かったはずだという設定のもと、パリへバイオリン留学に日本から来た天才少女と付き添いの母の役をしました。
 うちの子は全然バイオリンなんて弾けないのに、ケースだけ友達に借りたりして、楽しかったですね。実際には一瞬しか写らないですけどね。(笑)

 それにしてもこの時代にベラルーシからフランスに渡った画家がいた、しかも女性というのが、すごい。レジェの妻がベラルーシ人というのは知っていたのですが、詳しくはちゃんと分かってなくて、この映画を見て、大変勉強になりましたよ。
 でもナジェージダ・ホダセビッチはすごく強い意思の持ち主だったと思います。当然ですが、ものすごく苦労しています。
 でも画家になるのを絶対あきらめない! 夢を捨てない! という思いで必死でパリで生きていたと思います。 
 そこのところにレジェもほれちゃったんだろうなあ。

 演じた女優さんは、ほんとかわいかったー。
 作品の宣伝映像と写真はこちらのサイトから見ることができます。(ロシア語のサイトです。)
 ナジェージダ・ホダセビッチの自画像も見ることができます。

  こんな人がベラルーシにいたんだということで、ぜひご覧ください。