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今、和歌山県の田辺の実家に住んでいる旧友は、東北大学時代の研究室にいた人で、私が助手になりたての時に研究室に入ってきたので、指導した学生ではあるのですが、どちらかと言えば研究仲間という感じです。田辺市の仕事で交通事故死や駆除された動物を調べて標本にしています。そのサンプルが大量に貯まったが、自分が分析する余裕はないというので、私が引き受けることにしました。
たくさんデータがあるので、まず、そのうちの体重を取り上げることにしました。野外でタヌキを見ると秋に丸々と太ります。動くと肉がプリンプリンして、お腹が地面につきそうなのもいます。私は「ぽんぽこダヌキ」という表現は、この太ったタヌキから「太鼓腹」を連想してのことだと推定しています。そこで体重の月変化を計算してみました。すると秋の体重は平均して夏の20%ほど重くなることがわかりました。
タヌキの体重の月変化
このグラフには飼育条件下の例も示しました。それによると十分に餌をもらい、運動不足でもある飼育個体はさらに重くなるようです。つまり野外では秋に太りはするが、それでもかなり抑制気味だということのようです。
コロナ禍で家にこもりがちになって、体重が増え気味の身としては体重は気になるところですが、20%増えるということは60kgの人が70kgを超えるということですから大変なことです。
私はタヌキの食べ物をたくさん調べているのでよく知っていますが、秋には果実類をよく食べます。ムクノキ、エノキ、ヒサカキ、サルナシ、ヤマブドウ、ケポナシなどで、里山ならカキ、ギンナンなどもよく食べます。これらから糖分を摂取して脂肪を蓄積するのだと思います。
そのことを論文にして、最近受理されました。こちら