ミヤコザサはふつうのササと違い、枝分かれしません。つまり地上に1本だけ茎を出し、先端に3、4枚の葉をもつだけの、これ以上単純でない形のササです。そして春に芽を出して、一冬を越し、欲念の夏には枯れてしまうという、寿命の短いササです。とはいえこの「寿命」は地上部の茎のことで、地下には長生きする地下茎があります。そのことは冬にシカに食べられることが、あまりダメージにならないことを意味します。そういうわけで、カンバとササの景観のように独特の景観を維持しながら継続してきました。
久しぶりに五葉山を訪れて、変わらぬ景色を確認しましたが、そこより低い場所で群落が変化していて驚きました。ミヤコザサがひろがっていたコナラの林のふちにミヤコザサが消えて、カリガネソウがたくさん生えていました。この草はとてもいやな匂いがするのでえ、シカは食べません。
カリガネソウは牧場でも群落を作っていました。
このことはさすがのミヤコザサも長年の強いシカの採食に耐えかねて、バランスが崩れ、こういうシカの食べない植物に置き換わりつつあることを示唆します。
久しぶりに五葉山を訪れて、変わらぬ景色を確認しましたが、そこより低い場所で群落が変化していて驚きました。ミヤコザサがひろがっていたコナラの林のふちにミヤコザサが消えて、カリガネソウがたくさん生えていました。この草はとてもいやな匂いがするのでえ、シカは食べません。
カリガネソウは牧場でも群落を作っていました。
このことはさすがのミヤコザサも長年の強いシカの採食に耐えかねて、バランスが崩れ、こういうシカの食べない植物に置き換わりつつあることを示唆します。