この研究のもう一つのミソは、鳥類調査なのに樹木調査をしたことです。各地で樹木の太さを測定して、そこから断面積を求めました。それを左から小平、小金井、三鷹、杉並の順に並べたのが下のグラフです。小平は緑色のコナラなどの落葉樹が多いですが、三鷹ではシラカシなどの常緑広葉樹もあります。しかし小金井と杉並はピンクのサクラが多いです。
生態学には多様性指数というものがあり、いろいろな樹木がごちゃごちゃであると大きく、少数種しかなくて、1種類が独占的だと小さくなります。それを算出すると、小金井が目立って小さいことがわかります。
そういうわけでこの結果は山島鳥類研究所の学術誌に掲載されました。