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自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

乙女高原4 コオニユリ

2018年10月03日 | 乙女高原


コオニユリ

改めてユリという一群の花のことを考えるといろいろ不思議です。ヤマユリの大きさ、ササユリの清らかさ、ヒメサユリの少女のような愛らしさ、そしてオニユリの怪しいような、恐ろしいような印象です。1つの属の中で清楚さと恐ろしさを並存するような花はあまりないように思います。
 オニユリ、コオニユリというのはなかなかの命名で、赤い色は何と言っても衝撃的です。そこに黒い点々がある。赤と黒の組み合わせは、「公に見せてはいけない」ような怪しさ、大げさにいうと「良俗に反す」ような凄みがあります。それを「鬼」で表現した。
 生物学はこれも訪花昆虫を引き付けるための進化の結果だと説明しますが、「だったらみんな白とか、みんな赤とかでいいじゃないか」とも思います。純白と赤黒が同じ効果を持つようには思えません。少なくとも、花を見る人間の心理には違う効果を持っています。
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乙女高原3 ナデシコ

2018年10月01日 | 乙女高原


カワラナデシコ

学生に「まさか」と思いながら、確認の意味で「ナデシコのイメージは?」と訊いて見ました。「大和撫子」のニュアンスです。でも、学生は「元気なイメージ」と答えました。間違いなく「ナデシコ・ジャパン」の影響です。思えば大和は日本であり、日本のナデシコで、ナデシコ・ジャパンと順序が違うだけなのにこれだけ違うものになったということです。
 でも、そう思ってみればナデシコはなよなよした消え入るような繊細さというよりは、爽やかでスリムではあるが、華やかさも元気さも感じられる花だと思い直しました。
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乙女高原2 オミナエシ 他の花の一緒にあること

2018年09月29日 | 乙女高原




オミナエシはそれだけでもきれいだと思いますが、他の花が一緒にあると、何かわきでその花のきれいさを支えるような感じがあります。
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乙女高原1 草原の花

2018年09月28日 | 乙女高原
8月19日には乙女高原に調査に行きました。地元の植原先生に大変おせわになりました。

 3年前に、シカの影響でススキばかりになっていた草原を大きな柵で囲いました。そうしたら、徐々に野草が「戻って」きました。その1つがワレモコウです。



 この一角ではマツムシソウやオミナエスなどが群れ咲いています。私が乙女高原に来るようになってからは、ススキ原でしたが、古くから乙女高原を知っている人は、昔の乙女高原が蘇ったと言います。


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乙女高原

2018年07月02日 | 乙女高原
7月2日は山梨の乙女高原に行きました。懸案のカヤネズミがいないかの確認のためです。ことのおこりは、ドーム状の巣を見つけて私がカヤネズミの巣ではないかと思ったことに始まります。どうも違うみたいなのですが、違うとしてもその巣の作り主が不明のままです。
 私が麻布大学にいた頃、東京の日の出町で卒論でカアネズミに取り組み、今も高校の先生として調査を続けている奥津君は、工夫をしてペットボトルを加工してカヤネズミだけが入るトラップを作りました。そのトラップは中にヒマワリの種子を入れてあるのですが、そこに残された糞を専門家にDNA分析をしてもらったら、全てカヤナズミの糞であることが確認できました。


トラップ。この入り口から入れるのはカヤネズミくらいしかいない。


そこで、これを乙女高原でも応用してみようというわけです。
 奥津君と一緒に乙女高原に行き、トラップを30個セットしてきました。


作業する奥津君。赤いコーンは日の出町でアライグマなどにトラップを壊されたのでそれを防止するためで、30のうち10はこれの内側に入れた。


このコーンは下に「入り口」があり、上は輪切りにしてあり、トラップの確認や餌の出し入れができる。

日の出町と乙女高原では住んでいるネズミも違うので、結果は調べて見ないとわかりません。ともかくネズミ類がトラップを利用してくれるまで待つことにします。

 実を言うと、地元で乙女高原の動植物を精力的に調べておられる植原先生と共同作業をしており、少し前から植原先生もトラップを置いて調べてくれています。初めのうちは何も変化がなかったのに7月1日に誰かが入り、ひまわりの種子に食べ跡があり、バッタの死体と何者かの糞があったそうです。それを見ると薄い色でネズミではなさそうですが、でもバッタの糞とも違うようでした。奥津君によると食べ跡もカヤネズミのものとは違うようだということでした。この糞はDNA分析に回します。

 乙女高原は1700mあるので、下界とは違い爽やかでした。


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乙女高原 11月3日 7 富士山

2018年02月06日 | 乙女高原
乙女高原には富士山をみるのにいいスポットがあります。この日もとても綺麗に見えました。



次のものはそれを操作してモノクロにし、明暗のコントラストをつけたものです。

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乙女高原 11月3日 6 マルバダケブキ

2018年02月05日 | 乙女高原


林を歩いていたら、ところどころにボーッと光を当てた球のようなものがあります。ピンポン球よりひとまわりくらい大きい、けっこう大きなものです。これはマルバダケブキでシカが食べないので、各地の高い山で増えているものです。夏には黄色い花が目立つ大柄な植物ですが、初冬に違う表情を見ました。
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乙女高原 11月3日 5ネズミ

2018年02月04日 | 乙女高原
さて、ネズミの捕獲を試みたのですが、捕獲率はあまりよくなく、しかも捕れたのはすべてハタネズミでした。このネズミは草原生で、繊維質のものは地下部などを食べるため、歯ががっちりしていて手足は短く、「どんくさい」印象を与えるネズミです。


とんがりコーンの入ったトラップの奥にいるハタネズミ


ポリ袋に取り出したハタネズミ

コメント (2)
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乙女高原 11月3日 4 周りの山

2018年02月03日 | 乙女高原
乙女高原のまわりをドライブしました。山梨の山のよさを感じました。



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乙女高原 11月3日 3 アプローチ

2018年02月02日 | 乙女高原
乙女高原は標高1700mくらいですが、塩山(えんざん)の駅から車で1時間ほどかかります。その道中もよい景色が続くので、アプローチも楽しみです。これは1500mくらいかと思います。紅葉がちょうどよい季節でした。



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