リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

呼び出し次郎

2024年05月20日 21時46分52秒 | 音楽系

大相撲5月場所も中日を迎えたあと面白くなってきました。6日目まで宇良が連勝を続けていましたが、それから3連敗。現在遠藤が9連勝で全勝街道をばく進しております。先場所優勝の尊富士は休場で残念ですが、大の里は大活躍でまるですでに上位陣のような風格があります。今日は負けましたが。いつの間にかすっかり新しく若いヒーロー達に入れ替わった感じがします。

そんな中昨年呼び出し次郎が立呼び出しに昇格したというニュースが報じられました。二段階昇格ということなのでもっと話題になってもよかった感じですが、わりとひっそりと報道されていた感じです。今場所も立て呼び出しとして活躍しています。

この呼び出しさんの呼び出しは独特で、節が全て半音階になっています。

You Tubeで確認しますと大体こんな感じです。

ひ(シ)が(ド♮)~し(ド♮)--た(ド♮)け(レ♭)~え(レ♭)る(ド♮)ふ(シ)~じ(ド♮)

このユニークな呼び出しをして音痴だと言う人が多いようですが、ホントに音痴だったら半音自体が外れまくった半音になるはずですが、きちんと半音で揃っています。ほんとの音痴の人を知っていますが、そういう人は音程がバラバラになりそれが歌う毎にランダムになります。

ところで矢代秋雄のピアノ協奏曲第1楽章のテーマは半音階風でこんな感じです。

なんか呼び出し次郎と雰囲気が似ているところがありますね。(笑)

他の呼び出しさんは大体こんな感じが多いです。

ひ(ミ)が(ラ)~あ(シ)し(シ)--た(ミ)け(ラ)~え(シ)る(ド)ふ(シ-ラ-ド)じ(シ)

このパターンとは根本的に音組織が異なる「半音階呼び出し」はとてもユニークです。

 

 


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2 コメント

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Unknown (やまねこ)
2024-05-21 08:06:06
こんにちは。
なるほどですねえ。
こういう節にも音楽が!という思いです。
詩吟とか、また浄土真宗にもお経に節回しが書かれてあるのですが、僧侶もよく節回しを巧にされ読まれますね。御詠歌っていうのでしょうか。
私の家が代々真宗で、お寺さんや家で御経を上げてもらったりするのですが、なかなか節回しって難しいものです。
 聴けば音符を当てはめ譜面にできるのでしょうね。
 詩吟などの稽古もさぞかし大変なのだろうなと推察します。師匠さんの歌う節を真似ても、そう簡単にはいかないと思いました。
 先生の呼び出しのお話に、諸々思い出されました。
re (nakagawa)
2024-05-21 14:15:02
私の祖父が近所のばあさんたちを集めて高野山のご詠歌を指導していました。そういや習っている人は女性ばかりで男性はいなかったような。ご詠歌の楽譜みたいなものは見たことがありましたよ。定量記譜ではなく、節まわしを記号化したみたいなものだったと思います。

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