リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

BWV1006a(13)

2024年07月28日 16時38分06秒 | 音楽系

37~40小節目です。

37小節目冒頭はト短調の主和音です。3コースがシ♭なので押さえる箇所が1つ減り楽な感じがしますが、弦が半音上になり少し張力が上がっているので音が出すぎないようにバランスに注意して弾く必要があります。

41~44小節目

このあたりは技術的にもっとも楽な箇所でしょう。44小節目なんかは開放弦だけですし。技術的な苦難が連続する本曲においてここは砂漠のオアシスみたいなところです。こういうのばかりだとありがたいですが、音楽的にはここは決してオアシスではありません。

43,44小節目と45,46小節はフォルテとピアノを対比させる部分で、自筆譜に指示があります。フォルテの指示があるところを開放弦、ピアノの指示があるところをポジションを変えて開放弦で弾かないという工夫も可能ですが、音色まで変えると何かわざとらしい感じがしますので、ポジションは変えないようにしました。ピアノで弾くことで音色を変えます。


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