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資本教

『仕事なんか生きがいにするな』(泉谷閑示、幻冬舎新書)の中で心に残った箇所がある。

それは、マルクスの娘婿ポール・ラファルグによる『怠ける権利』という書から引用された一節。

「問:おまえの宗教はなにか。
 答:「資本教」です。
 問:「資本教」はおまえにどのような義務を負わせているか。
 答:主要な二つの義務、つまり、権利放棄の義務と労働の義務です。<中略>幼少時代から死ぬまで、働くこと、太陽の下でもガス燈の下でも働くこと、つまり、いつでもどこでも働くことを、わたしの宗教は命じます。」(p. 87)

これは資本主義に翻弄されている労働者を皮肉ったパロディ作品らしい。

しかし、これを読み、自分を含めて、日本人は完全に資本教の信者になっている、と感じた。

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