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『ビューティフルマインド』(映画メモ)

『ビューティフルマインド』(2001年、ロン・ハワード監督)

「ナッシュ均衡」で有名な、ノーベル経済学賞・受賞者ジョン・ナッシュの生涯を描いた作品。主演のラッセル・クロウが上手かった。

プリンストン大学で博士号を得たナッシュ(ラッセル・クロウ)は、対人関係が苦手な孤高の数学者。MITのウィーラー研究所(軍事研究所)で教鞭をとっていた彼の前に、よき理解者アリシア(ジェニファー・コネリー)が現れ、結婚する。

順風満帆かと思われたナッシュの研究人生であるが、思わぬ落とし穴が。それは統合失調症である。

ナッシュには、実在しない国防省の諜報部員や友人が見えてしまうのだ(ちなみに、この友人は大学院時代のルームメイトだが、実在しない)。病気のために大学を追われたナッシュは、妻に支えられながら、昔の友人(学部長)のつてで大学図書館の片隅を使わせてもらい研究を続ける。

あいかわらず幻覚は続くのだが、どんな状態になりながらも、研究をあきらめない姿に感動した。

やがて大学に復帰したナッシュに、ノーベル賞関係者が訪れるシーンが印象的である。そばにいた学生を捕まえて「この人、君にも見える?」と聞くナッシュ。「知らない顔は不安で」という言葉にジーンときた。

人は何らかの障害を持たざるをえないが、そうした障害とともに人生を歩むことの大切さが伝わってきた。


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