みどりの野原

野原の便り

3月31日 ②武田薬品京都薬用植物園 椿 カタクリ ザゼンソウ

2019年03月31日 | Weblog

食事をして午後の部。
武田薬品京都薬用植物園へ。
途中ではオドリコソウやニセカラクサケマンが咲いていた。


  武田薬品京都薬用植物園
グループに分かれて案内してくださる。

椿園は約1㏊あり、560品種の椿が植えられているとのこと。
遊歩道に従って山を登っていく。

椿園入口あたりで日本に自生する椿の仲間、ヤブツバキ・ユキツバキ・サザンカの説明があった。

 
「ヤブツバキ」日本全国に自生する。樹形は1本立ちで高くなる。花は筒状に咲き、花糸は白く、散るときは花毎落ちる。            
 右)「ユキツバキ」 北陸を中心とする山間部に生育。株立ちで丈は低く、積雪に対応した樹形。
  花は平開咲き。花糸は黄色  初めてじっくりユキツバキを見た。

人工交配・自然交配で新品種が生まれる。

「侘助」とは「①有楽の血を引いている。②葯が退化して花粉ができない」2つの条件に当てはまるものをいう。
花が小さくておちょぼ口みたいなのをなんとなく侘助と思っていたので、説明を聞いてすっきりした。
サザンカのように子房に毛のあるものもある。

 
      「侘助」             「胡蝶侘助」  

 
「数寄屋」の花を見ると、雄しべは不全。これも数寄屋侘助といわれるようだ。(ネット)
           右)「有楽」侘助の母木となる椿。雄しべと葯は見える。
(ネットでは、まれにできる種子から生まれることが多いと書いてあるものあり)

「黒侘助」と名がついているものは侘助ではないとの説明。
また、「ヤブツバキにも葯が退化した「侘芯」という椿がある」とのネット記事もあり紛らわしいが・・

変わった花形が印象的だった椿

 
 「松笠」松ぼっくりのような花形  花芯の部分が擬宝珠のような形の「宝珠」

雄しべが花弁化して赤い塊となった「紅唐子」(日光(じっこう)ともいわれる)
花芯が白い「卜伴」(白い月光(がっこう))もある.写真はなし。


周遊路からコバノミツバツツジやコブシ、カンヒザクラやアオモジなどが見えた。

 
「肥後椿」は、一重の平開咲き。雄しべは多く梅芯型  赤花と白花あり。

変わり葉の椿

 
     「金魚葉」           初めて見た「盃葉」

 
「桜葉椿」 葉だけ見ればツバキには見えない。絞りの入った花が咲いていた。

 
尾根近くにあった外国の椿 花数が多い。変わった花。
  右)「七福神(白毫寺)」花色さまざま 「白毫寺の五色椿」のことか?

 
   「五色散りツバキ」         花弁がバラバラに散る。
他にもたくさんの椿があった。
説明を聞いて整理したら少しツバキのことが分かった気がする。
次に「侘助」と「散りツバキ」を見る機会があれば、もう少しよく観察しようと思う。

尾根からの下り。雨が降ってきた。
樹木園の林床に咲いていた春の花

 
     カタクリ            ショウジョウバカマ

 
     ザゼンソウ               ワサビ

ハルトラノオが咲きかけ、ハナミョウガの赤い実もあった。

椿園の後は自由に歩け、ゆっくり歩いたので、私たちが最終に降りてきた。

最後に展示棟へ。
 
この建物は、明治41年(1908)神戸市東灘区に建てられた野口孫太郎氏設計の建物。
阪神・淡路大震災後にここへ移築・再生された。
生薬の見本などたくさんの資料を見学した。

 
         クラシックな建物で、内部も魅力的


垣根のテンダイウヤク花が咲いていた。

 
研修棟前の広場にあった大きい木、実がなっているようだが何の木かわからなかった。
尋ねると「スズカケノキ」ヒポクラテススノキともいわれるとのこと。
古代ギリシャの大医学者で医学の父と言われるヒポクラテスがスズカケノキの下で、弟子に医学を教えたとのことに因んで植えられているそうだ。写真を拡大すると3つ4つ連なって垂れさがっている球状の果序が付いていた。

ゆっくり見学できてよかった。修了後それぞれの家路へ。

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3月31日 ①京都府立植物園 桜見ごろ ツバキ ナニワズ ラショウモンカズラ ユキモチソウ セツブンソウ子葉

2019年03月31日 | Weblog

武田薬品薬草園へ行く前に、1時間ほど京都府立植物園を散策
ちょうど桜の見ごろを迎えて華やかな園内。今日は北山門から入ったところでは、木工やハンドメイドなどのテントの店が出ていた。
時間がないので、横目で通り抜け。

 
花壇に咲いていた花 クラダンツス 
コスモスのような糸葉 花のつき方が面白い。茎頂に花が付く。
初めて見た。次々と新しい園芸植物がでてくるなあ。

 
 
いろいろな種類 天城吉野 枝垂れソメイヨシノ 陽光 ソメイヨシノ・・漢字表記もあるし、カナ表記のもある。
何か区別があるのかな? 花見の人も多い。

 
     菊冬至               京唐子 他いろいろ。
午後からは椿を見に行きます。
 
   シデコブシ 満開     オオカメノキ 高い枝にたくさん咲いていた。

 
うれしかった ナニワズ。花は黄緑色 ユキモチソウがきれいに伸びていた。

 
  ラショウモンカズラは群生     花は終わってしまったセツブンソウ
葉の間に見える丸い葉は子葉 セツブンソウの子葉は1枚しかないのだと同行の友人が教えてくれた。
へ~~。双子葉植物なのに・・夏には休眠して次の春になると目覚めて花を咲かす。
今年は自生地にさくセツブンソウを見れてうれしかったなあ。

1時間ぐらい見学の後、出発

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