みどりの野原

野原の便り

5月28日 摂津峡

2007年05月28日 | Weblog
昆虫部会の人たちと摂津峡へ

摂津峡は初めてだ。
高槻からバスで上の口へ。降りた所には土の小山があった。
そこは大阪層群の100万年前の海成粘土層が出ているところで、塩分があり昔はイノシシ
やタヌキが塩を舐めに来たこともあるという。


100万年前の海成粘土層

原地区 里山風景が見渡せる。
昔は寒天作りをするうちが何軒もあったらしい。今は使われていない小屋が1つだけ残っ
ているのが見える。

      原地区 里山風景

神峰山寺(かぶざんじ)を目指して歩く。
スイカズラやモチツツジの残る道を、虫を探しながら歩く。
昆虫を追いかける方たちは、心は昆虫少年のそのままのようだ。

私は補虫編も持たず、見つけたり採った虫を見せてもらうだけのいいとこ取りで肩身が狭
い。
オサムシを匂わせてもらったら変なにおいがした。

鳥居の横には牛地蔵がある。
このあたりは昔は街道で、しかも難所だったらしい。
重い荷を背負って行き来する牛の供養のために祀られたものらしい。
 
        牛地蔵                  スイカズラ

しばらくして勧請縄が掛かっていた。
シキミの葉をくくり付けてある聖域を示すものだが、大阪商人はその長短で米価や株価を
占った。と説明板に書かれていた。
勧請縄もところによっていろんな形があっておもしろい。
   
     シキミをくくった勧請縄                    テイカカズラ

神峰山寺(かぶざんじ)は仁王門のある立派なお寺だ。
葛城山の遥拝所があって不思議に思っていたら、
説明板によると仏教聖地として比叡山や葛城山(奈良)と並び7高山の1つに数えられて
いたとのこと。
幹のはげた木はカリンの古木だという。太い木が3,4本あった。ボダイジュもあった。
 
          神峰山寺                  カリン古木

そこから下って芥川に付いたり離れたりしながら渓谷へ向かう。

途中、さっき遠くから見た「寒天小屋」の前を通った。
案内してくれた方の話では江戸時代から城山寒天として特産品であり、その後、だんだん
衰えたが、昭和47年ごろまでは最後の1軒がこの寒天小屋で作っておられたとのこと。
寒天を干した鵜殿のヨシのスダレもそのまま立てかけてあり、薪も高く積まれ、中からひ
ょっこりとおじいさんが顔を出しそうだった。

           寒天小屋


しもしんじょう橋を渡ってしばらくすると、川は渓谷の様相になってきた。
水は濁っている。

所々でカジカの鳴き声が響いている。

白滝の表示を過ぎた川原でひと休みしていた時、双眼鏡を見ていた方が、岩の上で鳴いて
いるカジカガエルを見つけた。
ノドを動かして鳴いているのが見えた。
 


そこから30分ぐらいで、公園に出、バス停まではすぐだった。

主な見たもの
シマヘビ2回遭遇・カジカガエル(声・姿)
ジョウカイボン・ジャコウアゲハの幼虫(ウマノスズクサに)・オサムシ(匂い臭かった)・フクラスズメ幼虫(カラムシに)・ナミアゲハ(アゲハのこと)・キンモンガ(模様がきれい)・ヒメヤママユガ(白緑色)・カレハガ(頭にハの字)などが印象に残った。
  


コメント (4)
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