みどりの野原

野原の便り

5月11日 フラワーセンター & ケシについて

2007年05月11日 | Weblog
預かってもらってたものを引き取りに、Tさんととフラワー公園で落ち合う。

ついでにフラワーセンターを一回りしたが、今は端境期のようだ。

デルフィニュウムが見頃だった。クスノキやトベラの花も花盛り。

植え込みの下にはコバンソウ・ヒメコバンソウが揃って咲いていた。

  
           ボリジ(ルリヂシャ)              ツキヌキニンドウ 

 
           キウイフルーツのツボミ          トベラ満開 いい香りがする

ところで、
フラワーセンターに赤くて花びらに黒い斑のあるケシが咲いていた。
名札が付いてなかったので、帰ってインターネットで調べたら、
どうやら 「モンツキヒナゲシ」といわれるものらしい。

 
           モンツキヒナゲシ


ケシには栽培して良いケシと、栽培してはいけないケシがある。
ちょっと調べてみた。

栽培してよいケシ
ヒナゲシ(アイスランドポピー・オリエンタルポピーなど)・オニゲシ
いづれも①葉に毛がある。②葉が茎を抱かない。
上記のモンツキヒナゲシもヒナゲシだからOK

栽培が禁止されているケシ(モルヒネを含み、アヘンの原料となる)
①葉柄はなく、葉が茎を抱く。
②葉は切れ込みが浅く、縁が波打つ。
③葉の表も裏もほとんど無毛。   とある。
葉の表面は白っぽく一見キャベツのよう。とも書いてある。

アレッ?
一昨日見たあれは??
みんな当てはまるような気がする!

甘橿丘からの帰りに花畑で見た。すごく大型で、実の形や全体の姿から、ケシの仲間
とはわかったが、初めて見るものだった。
まるでボタンのような豪華な花だった。

調べてみると鑑賞目的の品種らしいが、日本では「アヘン法」・「麻薬取締り法」で
栽培禁止されている「ボタンゲシ(ソムニフェルム種)」のようだ。(禁止でない国も
ある) 他にセティゲルム種(アツミゲシ)・プラクテアツム種(ハカマオニゲシ)


           ボタンゲシと思われる


知らずに栽培されているのだろう。

ちなみに、
種は麻薬成分を含まないため(アヘンが含まれるのは未熟な果実から採れる乳液)、
七味トウガラシやアンパンなどに使われている。
発芽すれば取り締まりの対象になるとのこと。


日本は国際条約でアヘンの輸出可能な国となっている(インド・中国・北朝鮮も)が、
栽培には許可が必要で、2重の金網で囲い、門扉に施錠が必要などのこともあり、
実験室レベルでの栽培のみで、(薬品として)他国から輸入しているとのこと。

ケシは紀元前5000年ごろの遺跡から種が出土している。
四大文明のころには薬草として栽培されていたらしく、人間の知恵には驚かされる。
知恵はいいことにだけ使えばいいんだけど・・・

さて、あのケシはやっぱり通報した方がいいのかなあ。
もう若い実ができていたなあ。 う~ん・・・

とにかく勉強にはなったわ。




コメント (4)
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