暴露

西山太吉さんの死亡記事です。元毎日新聞記者で、外務省機密漏洩事件として有名です。この人が外務省の女職員と情を通じて（ピロートークですね）聞き出した情報を当時社会党の横路さん（この人も先に亡くなりましたが）に渡して、彼がそれをそのまま国会で暴露して、おまけにバラしてはならぬはずの情報源もあっさり晒されて、その女職員さんも国家公務員法違反でお縄になった事件です。昨日のサンモニでも言うてましたが、この事件は外務省からの漏洩ばかりがスキャンダル物として捉えられているが本質は沖縄返還時の機密文書の問題なのです。が、有体に言えば女をたらしこんで情報を取ったという背景のほうが面白いし下世話な俗耳を魅くために、別の色が付けられている。そして法律上はこういう罪状になるという顛末、当の機密文書はどこ行った？そういう事件です。今朝の産経抄にうまくまとめられてますが、この事件の評価としては情報源の暴露こそがルール違反だというものです。ジャーナリストの風上にも置けないという評価。これは首相秘書官暴言事件でオフレコ約束を破った毎日新聞記者（これも毎日です）にも通じます。週刊新潮今週号で高山正之さんが毎日記者を大叩きしてました（変見自在）がその流れです。知る権利とか情報公開の問題とかにすり替えられてますが、この事件の本質はきっと違う所にあるのでしょう。