連綿

昨日、当地よい天気でした、墓参りしました。娘が孫を連れて帰っていて、一緒に行くと昨日の話ではないですが、ご先祖様とのつながりというか世代が一列に並んでいるという感覚というか、妙に素直な気持ちになりました。墓に向かって手を合わせて頭を下げる。墓というのは偶像虚像に過ぎぬわけですね、象徴というか。今私がここにあるその根源、昔のＴＶドラマではないですがルーツ（roots)を再認識するための行為。こんなに解説分析する必要もないことですし、祖父母が父母がやっていたから自分もやっているで十分な理由なのですが、殊更に先祖に感謝しろと被せなくてもいいことではあります（私がこの御仕着せが嫌いなだけですが）。そしてこういう実体のない、目に見えない、はっきりと証明もできない気持ちの（心の）扱いであればあるだけ宗教化するわけです。そこにビジネスが生まれます、まやかし商法です。仏教がまやかしなんては言いませんが、世にはびこる新興宗教はすべて大嘘ですわね。人の不安をうまく焚きつけられるほど金儲けができるという図式。宗教ってのは何なのか。日本人の無宗教さは欧米との比較においてよく指摘されることですが、それで何の悪影響もなく日本人は暮らしてきているのです。一神教ではない利が大きいことは日本の二千数百年の歴史が雄弁に物語っています。いえ、そんな大きな話ではなくて、墓参りで感じること、若い時にはこんなこと思わなかったなぁと、これも確かなことではありました。終着点にうんと近づいてきているということなのでしょう。

彼岸

天皇陛下、未だ御快癒とまではお届きにならぬ御様子です。胸水の除去が再び必要になっておられるとの報道です。こういう経過をお聞きするたびに、手術直後の会見で、宮内庁の侍医や東大の教授が笑顔で安堵した表情を見せていたのと対照的に、順天堂の執刀医が極めて慎重な口調で、通常の御公務に戻られるまで成功云々の判断はできないと話していたことを思い出します。報道によればそれでもまだ御公務を続けられる由、皇太子は一体何やってる？と憤りすら覚えます。ゆっくりお休みください、及ばずながら私が繋いでおきます、くらい言ったらどうですかね。お役目に対する御覚悟の強さ貴さには頭が下がります。この天皇様を戴いていることを有難く思わねばなりません。
　読売のコラムにこういう歌が載ってます「されどゆっくりと墓の中に眠りたし　千の風へと千切れるよりも」。思わずニヤリとし「そうじゃな」と感心し、やがて「その通り」と拍手することでした。極めて健全な反論批判です、あの大ヒット曲への。あの曲はもともとそういう詩があってのものだったそうですから、あの歌詞に対する反論ですか。お墓の前で泣くな、私はそこにはいない、千の風に乗ってあちこち行ってるのだからという内容でした。散骨のイメージですか。墓を閉じ込め封じ込めるモノと捉えての対照です。私はもっと自由です、自由にいたいのです、という意思表示ですか。そりゃそうだな。そう言われりゃそうじゃのう。そう思った人が多かったのでしょう、あれだけ売れたのはあの気持ちの悪いバリトン歌手の力じゃないでしょうから。死んでも今と同じ性格で同じ記憶や能力を維持し世の中と同じ関係を保つという前提です。少し考えればそんなバカなではあるのですが、人はそう思っているのです、死んでもあなたを見守っているわよと。思う信じるは自由ですけれど、私はそういうのは御免被りたいと思う方なので、墓に入るよりは散骨を望みます（できるできぬは別です、実際に選択するのは死んだ私じゃありませんから）。でもこの歌のように、千の風に千切られるのも嫌ですかね。死ぬことが眠ることであるならゆっくり寝かしといてくれと思いますし。死ぬことがあの世へとやらへ行くことなら行くしかないし。地獄天国の行き先が此の世の罪業で決まることなら今更どうしようもないことだし。つまり放っとけ。墓参りってそういうことでしょう。故人を年に何度か思い出す機会、自分の来し方を思い出す機会。死んだ後のことまで心配すること自体無駄ですわね。全ては生きている者の為のことです。今日は彼岸です、皆様墓参りに行きましょうぞ。あなたという人がこの世に存在する不思議を考えるために、そして御先祖様の御利益をお願いするために。もっともそこにおられるかどうかはわかりませんが。

穿過

今度は橋下さんが吠えてます、関電いじめと言うべきか。原発廃止しろと言ってます。この人に被せられる冠は「脱原発依存」です。これじゃあ反原発です。昨日噛みついたイデオロギッシュな勢力のそれです。代替エネルギーの目途も何も立たないうちに廃止なんかできないだろうにと、こう考えるが普通じゃないのでしょうか。違うのですかね。京都や近隣自治体に呼び掛けて（関電の株主です）こっちから圧力かけます、弁護士の考えそうなことではありますが十分な株数には届かないそうです。よく言われていることですが送発電の分離を目指す、一企業独占寡占を是正するなど他の項目はあれこれ多く出しているそうですが、要は原発廃止しろがメインでしょう。ポピュリズムの手法ですね、白黒をはっきりさせて賛成者をがっちり掴む、一方で反対者にもこっちを向かせる。私のように思想的な脱原発論に噛みついてる者がこうやって見てますからね。知らん顔できないわけです。お前まで言うか、という注目です、看過できないと言うか。それがこの男の狙いであってこっちがきっちり釣られているわけです。電力市場の寡占は昔から指摘されているわけですが、寡占ということは殆ど国営と同義です、だからこういう腐敗に陥るのだという理屈。理解します。ケインズかハイエクか、アダムスミスは正しかったか。でも橋下さんのターゲットは既得権益なんでしょうね、そこを次々に潰そうとする、拍手喝さいを浴びる。民意民意と叫び続けるのはそこだけが後ろ盾だからです。原発反対に舵を切ったのはこういう意図なんでしょう。関電を相手に設定することが効果的と踏んだのでしょう。こっちで関電困らせれば、東電もうかうかしてられないだろう、すればまたまたこっちに全国の目が向いてくる。違いましょうか。穿ち過ぎですか。

悪態

今朝のＴＢＳの報道番組（関口宏）見てました、原発再稼働に対する話題でした。街角アンケートの結果を流してました、単純なものです、再稼働に賛成ですか反対ですか？男と女で大きく分かれていて、男は賛成が67％反対が15％、女のそれは47％と41％だったと。この番組によく出てくる着物姿のどこかの大学の女教授が激しく非難してました。だから男はダメなんだと。あんな事件の後に、あれだけ危険が大きいとわかった後でも尚賛成するのはどういう了見だ（そういう言い方ではなかったですが）。女はその点子供たちや将来の事を考えているんだと、そういう理屈でした。まぁ感情的なこと。目を三角にして（そう見えました）怒ってましたね、呆れてたというか、つまり男をバカにしてるというか。危険だから止めろなくせ。原発反対論はここから離れません。どういう反対論が出てきてもこれ一点で突っぱねます。あれだけひどいことになったじゃないか！これのみです。だから脱原発原理主義なんて言われるのですが、この女教授もあちこちで大声出して聞く耳持たない徒党組んで妨害行為ばかり繰り返してる思想的活動家達と一緒です。だから男はダメなのよ。これに憤ってるのではありません、男と女じゃ男が絶対にバカです、ダメです、ガキです幼稚です、100％認めます。その通り。でもこのアンケート結果をそういう見方してしまうと別の考え方を封じこんでしまうわけで、これこそ女教授が指摘する男のバカさそのものでありましょう。今までの政治や文化に理不尽が多く存在するのはそれが男の特質性質だからです、これは間違いないことでしょう、平たく言えば序列好きヒエラルキー好き能力より序列偏重、そして根拠のない（全くない）男尊女卑。今はそれは措いて。私も男ですから（もっともここでいつも書いているように私は早く再稼働しろという考えですが）いきなりこういう質問された時の気持ちは想像できます、背伸びしてええ格好しますきっと。普段は全く考えたことなくても、完全なノンポリ（この言葉はもはや死語でしょうか）野郎であっても、ちょっと口元引き締めて言うでしょう、日本の今を考えたらしかたないんじゃないですか、なんて。代替エネルギーの目途が立ってないこと、電気料金が上がりそうなことくらいは知ってますよ。男なら言いそうですよ、こういう答えは。それは問いが単純だからでもありましょう。もうちょっと突っ込んで、あなたの住んでる町に原発ができてもいいですか？とかあなたが福島に住んでいたらどう思うでしょうか？なんて質問にしたら皆反対と言いましょう。地震や津波が必ず起こるんだからそれに対応できない危険なものは造るなという理屈のほうが乱暴じゃないでしょうかね。日本に生まれてここに住んでるということはそういうことじゃないの？だから工夫するんでしょう？取り敢えずの電力確保。まずはその理由でよろしい。この不況下に電力不足あるいは電力料金の増額を手を拱いて見ているほうが無策に過ぎます。今こそ日本の中小企業が煙上げてフル稼働する時でしょうに。もう一歩進めれば日本の未来永劫続く弱点である資源欠乏問題を解決するための原子力開発である筈なのです。アメリカや中東の事情に常に左右される憾みをなくす手段である筈なのです。こういう理由がある筈なのですが、原理主義主義者達は、だからといって私達が危険な目に遭っていいのか！というばかり。国の繁栄なくして自分達の暮らしもないのに。電気料金が上がれば上がったできっとこの連中は文句を言うんでしょう、国が何とかしろ！とね。男がバカなのはそれでいいです、認めてますから。じゃぁその分女が賢いかと言えばどうでしょうね。女は子供のこと考えてる、将来のこと考えてると女教授は言ってましたが、本当かい？無闇に怖いと思ってるだけでしょうに。電気料金が上がるのは嫌だけど原発も怖いから。賢いんじゃないですわね。ま、子供の喧嘩みたいに悪態のつきあいじゃいけません。バカと言う方がバカじゃ！これじゃいけません。この番組ではコメンテイター全員が反原発で、これにも呆れたことでしたが、こんなに強いバイアスかけるが目的ならこの女教授の言も制作意図に沿ったものではあったのでしょうね。この野郎！

原則

吉本隆明の死亡が大きく報道されます。特にＮＨＫが異様に長く流している印象です。私のような向きからはこの人は左翼の巨魁のような色付けです、著作も読んだこともありません。ので評論などはできませんが、こんなに？いう報道でした、新聞もＴＶも。そう思われませんでしたか？
　東京の地下鉄の駅名が変わったというニュース、そんなことどっちでもいいことでしたが、東京スカイツリー駅ができたって話、またまたイージーなことと少し呆れて、前の名前が業平橋前だと聞いて、あららと天邪鬼は大きく憤ったことでした。住んだことはおろか行ったこともない所ですが歴史的な名前を消していく安易化大衆化には反感を覚えます。業平といえば在原業平でしょう、そのゆかりの地名でしょうに。当地のような鄙でも（鄙なればこそのことかもしれません、都会のような田舎を作ろうというのが能無し首長達の安易さです）昔からの地名が消えます、中央何丁目何番何号、南町、北町云々の羅列。歴史を蔑ろにするを進歩的とする悪行がまだ闊歩してます。蟻の一穴。長く叫ばれていることですけれどねぇ。
　鉄っちゃん達の季節ですか。ブルートレインがどんどん消えて行きます。大阪発青森行き。なんてロマンチックなセンチメンタルな響きでしょうか。車には全く興味のない偏屈男の私ですが、鉄っちゃんの気持ちはわかります。新幹線の100系300系も引退だそうで。こっちには残念ながらついていけません、その違いがわかりませんので。当地柳井（山陽本線）には沢山の特急、寝台特急が走ってました、柳井を通過するのを見送りながら、時刻表を見ては胸ふくらませていた頃を思い出します。新幹線偏重、在来線切り捨て。これも世の中の流れであり要請であるのです。昔はよかった、と思えばいいのです。二度とその「昔」は帰ってきませんから。便利さを要求する一方で不便を残すことはできぬことなのです。そういう人間社会の原則です。

積上

NHKの朝ドラのファンなのです、今の「カーネーション」は面白いです、実在の人物ですから余計に。そしてあの関西弁、岸和田弁。あの柄の悪さがいいですね。スピードがある迫力がある。2月までのヒロインは芸達者で、ギャグの間を持っていて、こりゃ才能だわと思って見てました。お笑いのほっしゃんと堂々と渡りあってました、どころか食ってましたから。吉本でもすぐに看板張れるでしょう、この女優はタマです。で、三月から70歳以降として夏木マリに代わってます、ううむ、これ失敗ですか。勢いのいいところ、鉄火肌風のところはいいのですが、何とも関西弁が不自由。これで趣が半減です。どうして関西弁喋れない役者を持ってきますかね、いつも不思議に思うことです。長女役も少し危ないですが、なんとかこなしてます。次女役はこってこてです、この人は大阪人でしょう。三女も関西人と思います。夏木マリ一人で潰してます、とても残念です。そうブツブツ思いながら毎日見ているんですから世話ないですか。
　巨人の昔の金満ぶりを改めて朝日が暴露して（新聞一面トップです）、読売が抗議しているという騒動です。契約金は一億五千万円を上限にしましょうという申し合わせがあったそうです、それなのに阿部には十億、野間口には七億、高橋には六億、上原には五億・・とか。二岡にも五億だったそうです。ああそりゃ広島負けるわな。二岡は広陵の出身で広島が栄養費をずっとふり掛けていた選手だったのですがあっさり攫われました。こりゃ敵いません、広島がこんなに出す筈もないことです。原監督に嫌われて日本ハムで今や窓際族ですが、こんなに積まれれば心動きますわね。阿部は十億ですよ。なんともはや。確かにそれだけの働きしてる選手ではありますがね。ううむ。でもこれは標準額であって上限の決まりではない。そういう常識だったそうです当時は。それならそれでいいじゃん。ったく。

味方

ガソリン代がどんどん上がっていきます。話題がない時は、というかマスコミの自分勝手な選択なんでしょうが、150円になった途端にワーワー騒ぎ立てていたのに、今は片隅のベタ記事です、ＴＶは丸無視です。民主党が目を三角にしてガソリン税の撤廃を叫んでいたこと思い出しますし、やったはいいが当たり前ですが税収ががったり落ちて慌てて元に戻したといいうドタバタもありましたねという話。文句言ってればいい立場ってのは何とも楽なこと、民主党の青二才秀才ども、完全に頭の錆びついてる空っぽの平等公平至上の年寄りどもの無能さがこれでもかと顕かになります。イラン事情、ホルムズ海峡封鎖されたらこんなもんじゃ済まないぞなんて脅しはよく聞きますが、それきりです、切迫感とか緊張感とかまるでなし。おめでたいことですが、こういうとても不安定なエネルギー（燃料）事情を解決するための原子力利用だっった筈なのです。石油が途絶えたら日本は潰れます。そうなっちゃいけなかったから昭和初期の日本はアメリカの日本封じ込め戦略に抗ったのです。そういう歴史に学ばねばなりません。アメリカがくしゃみしたら日本が風邪を引く。そう言われてた（今もそうでしょう）ものですが、中東の油が切れても日本は止まります。原発止めて石油が来なくなったら電気ができません。そういうこと考えてるのか？反原発活動家達。
　沖縄の強制起訴による再審で無罪判決が出て、小沢さんのケースは結構手を叩いてたのに、マスコミは一斉に素人による検察審査会の存在を叩いてます。所詮は素人だ、プロが不起訴決定したものはそれなりに理由があるんだ！という論調です。おいおい。日経のコラムがそう批判してます。小沢さんもそうなりそうだから予防線張ってますか？小沢さんは初めっから言ってましたよ、どこの誰だかも公開されない素人にどういう権限があるんだと。検察審査会の存在を問われることになれば、笑うのはきっと政治家やらの大悪達ではありましょうけれどね。新聞よ、どっちの味方だ？

自然

上越市の地滑り、怖いですねぇ。火山の噴火で溶岩が流れてきて民家に迫って、という映像は見たことがありますが、これも怖いこと。じわじわ来るというんですからこれまた怖いこと。一時間に75センチでしたか、これ怖いですねぇ。土嚢やテトラポッドを防護壁にしてましたが乗り越えてくるんでしょうね、津波がそうであったように。家が潰されるのも一気にグシャっといくのではなく徐々に倒されていくんです。何とかしてくれ！でしょうね、見す見すですもの、見ている目の前でスローモーション画像のように倒されていくんですから。大雪が原因だそうです。こんなこと言う人がいましたＴＶで。先の原発事故は直接に死者は一人も出ていないのに、この大雪では何人も死人が出ていると。これは放射線の実害を大仰に言い募るなという文脈の中での比較です。雪害で亡くなった人をどうこう言うものではありません。反原発論者、先鋭化した活動家達への批判です。菅さんが突然言い出したストレステストでしたが、次々に各原発はこれに合格しているのに運転再開できません。活動家達が大挙集合して妨害するからです。妙なベレー帽かぶった、おそろいでしょうか、連中が同じような顔して同じような目つきでプラカード掲げて叫んでいる写真が新聞に載ってます。うんざりしますが、気持ちの悪いことです。本当にどなたもこなたも、男も女も皆みな同じ顔してますよ。問答無用で反対反対と叫ぶ座り込むなどの妨害行動する。当地上関でもある意味無茶な強硬な反対運動が何十年も続いて建設が遅れに遅れて、今事件に当たったという経緯で、その反対運動の意味と言うか価値は理解しますが、新設ではなくて問題のない施設を運転再開しようとする手続きに一も二もなく妨害するはいかがなものでしょうね。電力料金が上がる、企業が逃げる、日本が衰退する、こういう流れが見えませんかね。雪と放射線とを一緒にはできないにせよ、我々の日常は危険に溢れていることを認識しなければなりませぬ。そう思います。

受容

瓦礫処理、どうなるんでしょうね。やっとと言うべきか、正義正論に押されて仕方なしにというべきか、議員（公人）たるもの斯くあるべしと殊更に背筋を伸ばしての強がりか、、あちこちの自治体で受け容れを議決してます。石原都知事が吐き捨ててました、東京だけしか受け入れない現状に対して、首相が各自治体に受け容れを命令すればいいんだ、それくらいの権限はあるんだと。昨日の国会でのどぜうさんの答弁も妙に開き直ったような、命令口調脅迫調ではありましたね。昨夜の古館の番組でも隣の解説委員が言ってました、潮目が変わってきたと。つまり脱原発のイデオロギィーに繋がる放射線ゼロリスク指向勢力を「助け合うんだ」正論派、絆派が押し返し始めていると。北九州市議会の模様が写ってました、観覧席から反対派が叫んでました、あれです。朝日の解説委員も声高の勢力と表現してましたが、子供を守れ、住民の命を守れ！という大正論に姿を隠した左翼連中の大声にひるんでいた常識派が盛り返してきたという説明です。ううむ。でも一方でこういう極めて常識的な考え方もあります、汚染物質を全国に拡散するなんてのはどういう施策だ？ＴＶで言ってました、今の瓦礫の山を今そこにある施設で処理したら全部なくなるまで五年半かかると。その時思いました、ああ、五年で済むんだ。もちろん文脈は五年もかかるんだ、これこそが復興の足枷だ、だから分担しろ、でしたが、諸姉諸兄、いかがお考えでしょうか。ひと所で処理しろ。余所に中間処理場？そこに集めておくのは当たり前だろうに、という考え方です。こっちにも大いに理があると思います。

儀式

昨日はあれだけ悪態をつきました。昨日はわざと追悼番組を避けてました。名古屋の女子マラソンを殊更に楽しみにして。それはつまり気にしているということに他ならぬわけです。そして夜のニュースでそのダイジェストを見ました。式典に天皇陛下が出ておられました。78歳という高齢、あれだけに手術をされてすぐのこと、しかも胸水が溜まってそれを抜かれて出席されるという迫力です。普通なら、そこここの爺さんなら家で寝てますよ、全ての予定をキャンセルして。お顔の色も優れぬように思いましたが、しっかりしたお声でお言葉を賜りました。皇后さまの着物の喪服姿も珍しいことと思いました、特別のお思いなのでしょう。そして遺族の方々の話。元々儀式に弱い体質ですの者ですが、涙が出ました。葬式や法事といった儀式はもちろん故人を偲ぶ思い出す会合です、悲しい思いを呼び起こす場面です、皆それを弁えて参列します。私のような頭のできの単純なとんがりは簡単に泣いてしまいます。すみません、昨日の悪態はここまでを偽善と切り捨てるものでは決してないことを言い訳しています。悲しみは癒えない。そうだと思います。こういう機会には十分に心を緩めてもらいたいと思うことです。一年も経てば日常に埋もれておられるに違いない、そこを他人があれこれ穿鑿して、いらぬ節介して、偽善に包んで面白がってる図が憤りを生んでいるわけでした。風化させると、知らん顔しておく、とは似て異なることと思うのです。言い訳でした。