柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

生存

2012-03-07 08:23:24 | Weblog
生活保護を受ける高齢者への老齢加算が廃止されたとかで、その団体の83歳会長が抗議してます。憲法に謳われている生存権に耳閉ざしていると。ううむ。表立った反論はどうしてもこういうものになる、弁護士が振り回すような形になるのはわかるのですが、どうでしょうね。生存権というのはつまり補助公助ということですが、安易に流れて行っているのも事実ですから、受ける側も襟を正すべきですね。私は医療保険というこれ以上の公助、相互扶助の仕組みはないだろうという制度の中で生きてます。サラリーマンの保険料が今や給料の10%になろうかという時代です、若い時に否応なく毎月毎月支払ってきたんだから歳とってからは十分にお使いなさいなという傾きのある考え方してますが、年金や生活保護もこれと同じことだろうなとぼんやり括ってます。が現況は生活保護の制度疲労というか、日本人の恥の気質が消えてきている、そういう精神的衰えも加担して、安易にこちらに逃げる、働こうとしない、そこの懸命さに大きく欠ける輩が増えている、そこを咎める役人もいなくなってる、なぜなら人の金(税金)だから。大阪だけの話ではない筈です。そこでこの老齢加算。新聞によると年20万円だそうです。生活保護は家賃を除いて一カ月7万5千円とありましたが、これが正しいのかどうかは知りません。確かにきついことでしょうがしかし、生存権という身振りの大きな言葉を持ってくることでしょうかと思うわけです。そういう老人が次々に餓死していくなんて話は聞きません。そこの線引きをもっと厳格にすべきだと思うわけです。戦争に行かれた世代、戦後の復興に直接携わって来られた世代です、今の日本を作って来られた世代を恩を忘れて切り捨てろなんてことは決して言えないことですが、だからといって基準の曖昧なる所がいつまで経ってもこういう問題を生む温床であるわけです。そう思いながら読みました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする