柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

連綿

2012-03-21 08:23:54 | Weblog
昨日、当地よい天気でした、墓参りしました。娘が孫を連れて帰っていて、一緒に行くと昨日の話ではないですが、ご先祖様とのつながりというか世代が一列に並んでいるという感覚というか、妙に素直な気持ちになりました。墓に向かって手を合わせて頭を下げる。墓というのは偶像虚像に過ぎぬわけですね、象徴というか。今私がここにあるその根源、昔のTVドラマではないですがルーツ(roots)を再認識するための行為。こんなに解説分析する必要もないことですし、祖父母が父母がやっていたから自分もやっているで十分な理由なのですが、殊更に先祖に感謝しろと被せなくてもいいことではあります(私がこの御仕着せが嫌いなだけですが)。そしてこういう実体のない、目に見えない、はっきりと証明もできない気持ちの(心の)扱いであればあるだけ宗教化するわけです。そこにビジネスが生まれます、まやかし商法です。仏教がまやかしなんては言いませんが、世にはびこる新興宗教はすべて大嘘ですわね。人の不安をうまく焚きつけられるほど金儲けができるという図式。宗教ってのは何なのか。日本人の無宗教さは欧米との比較においてよく指摘されることですが、それで何の悪影響もなく日本人は暮らしてきているのです。一神教ではない利が大きいことは日本の二千数百年の歴史が雄弁に物語っています。いえ、そんな大きな話ではなくて、墓参りで感じること、若い時にはこんなこと思わなかったなぁと、これも確かなことではありました。終着点にうんと近づいてきているということなのでしょう。
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